少年よ大志を抱け
- クラーク博士 1877.4.16. -
作・無差別 流


ぼくのおかあさんは、若くてきれいだとよく言われます。
 近所のおばさんとお話をしていると、そういわれます。
 「タカシくんのおかあさんってうらやましいわー」
 なんていうのですが、なにがそんなにうらやましいのか、
 ぼくにはよくわかりません。
 でもおかあさんはそう言われてとてもうれしそうなので、
 そういうものなのかなあ、と思います。

 クラスの先生は、そんなきれいなおかあさんが大好きみたいです。
 おかあさんも先生のことを好きだと言います。

 1年ぐらいまえに、かていほう問で先生が家に来たとき、
 おかあさんは朝からそわそわしてました。
 何かたのんでも「忙しい」といってぜんぜん相手にしてくれません。
 でもおけしょうをしているときは、
 はなで「ふんふん」と歌っていたので、きげんはわるくなかったのだと思います。
 先生がやってきて、3人でいろんなお話をしました。
 「いい子だけど、もうちょっと落ちつくといいね」
 なんていわれて、ぼくはちょっとはずかしかったです。
 でもおかあさんも先生も、とても楽しそうにお話してたので、
 ぼくもなんだか楽しかったです。

 その後のことは、とても思いでぶかいことなので、、
 ぼくはわすれることができません。

 おとうさんが長いしゅっちょうで、
 とおくにいることをおかあさんが話しました。
 そうすると、先生はだまってしまって、みんなもだまってしまいました。
 おとうさんがいないのはさびしいけど、
 そんなにシンコクにならなくてもいいのに、とぼくは思いました。
 でも、それからおかあさんと先生はそわそわしだしました。
 ふたりとも顔を赤くして、
 ちらちらと目をそらしたりあわせたりしてました。

 「タ、タカシはもういいから自分のへやにいきなさいね」
 とおかあさんが言います。
 「う、うん。そうだね。もう上がってもらおうかな」
 と、先生も言いました。
 ふたりだけでぼくにひみつの話ををするのかなあと思ったけど、
 ぼくは言うことを聞いて上に上がりました。
 かいだんのスミからこっそりと下をのぞくと、
 ふたりはベッドのあるへやに入って、かぎをかけてしまいました。
 よっぽどぼくに聞かれたくない話なのでしょう。

 でも、ぼくはどうしても気になったので、
 こっそりとのぞくことにしました。
 むかしぼくが小さかったころによく入れられたオシ入れのおくに、
 ベッドあるへやが見えるちいさな穴があったのです。
 ずっとわすれていたのだけど思いだしました。
 足音がしないようにそろそろと入ったので、
 ずいぶんと時間がかかってしまいました。
 でも、ちゃんと穴はのこっていて、となりのへやがよく見えました。
 そこで見たものは、とてもおもしろいものでした。

 先生とおかあさんが、はだかでプロレスごっこをしてたのです。
 ぼくの悪口じゃなかったので、ちょっとほっとしました。
 でもプロレスするんならぼくもまぜてくれればいいのになあ、
 とも思いました。
 先生のプロレスは、テレビではあまり見ないわざとかが多くて、
 とってもおもしろかったです。
 おかあさんをよつんばいにさせて、
 おしりにおちんちんをべたべたと打ちつけるわざに、
 おかあさんは顔をまっかにして苦しそうでした。
 あかさんはギブアップせずにがんばりましたが、
 とうとう大きな声をあげて大の字にのびてしまいました。
 ギブアップです。おかあさんの負けです。
 ちょっとくやしかったです。

 それからあと、
 おとうさんとおかあさんが大ゲンカしてから、
 おとうさんは家に帰ってこなくなりました。
 そのかわり、
 かていほう門でもないのに先生はプロレスをしにくるようになりました。
 ぼくはいつもオシ入れの穴からそれを見ていたので、
 たくさん技をおぼえました。

 たとえばおかあさんが先生のこしの上に乗って、
 おしりで先生のおちんちんをせめる技をかけるのですが、
 先生も負けじとおかあさんのおっぱいをつねります。
 おかあさんは思わぬはんげきにきゃあきゃあさけびながらも、
 もっとはげしくズンズンと先生のこしの上で飛びはねます。
 なかなかいい勝負だったと思います。

 それから、先生が勝ったあとにおちんちんをしごきながら、
 あいての体に白いおしっこをかけるポーズも大好きです。
 こんどクラスの女の子にためしてみようと思います。

 いま、おかあさんのおなかの中に、ぼくの妹がいます。
 妹が生まれて大きくなったら、
 毎日プロレスをして、ギブアップさせてやりたいなあと思います。
 さいきんそんなことを考えただけで、
 おちんちんがかたく大きくなってきます。

 はやく妹に会いたいです。

 (完)


あとがき
微妙に実話・・・なんて書いたらどんな詮索をされるかわからないので、
完全にフィクションだということにしておきます。

小学生文体は楽だ。
と思う自分は小学生並みの文章力なのねきっと(泣