義妹
作・らぴ夫


天守閣は炎に包まれていた。

 主だった武将は討ち死もしくは捕らえられ、この城の城主、赤星嘉平も、
 奮戦むなしく流れ弾に倒れた。
 
 既に曲輪は全て敵の手に渡り、本丸にも1番のりの武者が駆け込んできていた。

 城中では奥方が、残った兵を指示し最後の抵抗を試みるが、数時間持ちこたえるが精一杯、
 後には、みな討ち死にか、自ら命を絶つ他に道はない。

 「姫をこちらへ」、奥方は側に仕えるものに命じ娘を呼びにやると、慣れない薙刀を床に捨てた。

 (殿…… ここまでのようです。しかし姫だけは……生かしてあげたい)

 「母様っ」既に硝煙に霞む広間に、現れた娘に母は告げた。

 「姫…もうこれまでです。貴方は落ち延びなさい。もし捕まったとしても、敵方の将は貴方の義理の兄。
  命までは取ることはないでしょう。良いですね。」

 最後に優しく娘を抱きしめると、奥方は、従者に命じて嫌がる姫を城の抜け道から脱出させた。

 (姫は……加奈は落ち延びたでしょうか…)
 最後の瞬間まで娘の身を案じながら、奥方は自らの命を絶った。

 炎が全てを包みこんだ。


 ****


「殿っ」

 戦の勝利に浮かれる陣内に、伝令の兵が現れた。
 旗指物は、美濃守のもの、兵糧の輸送にあたっているはずだ。

 「どうした? 何事だ。後方で何かあったか」
 小姓は通さず直接、伝令に目通りを許し話し掛ける。

 伝令は、緊張しながらも大きな声で、
 「さきほど、敵の者と思われる身なりの良い姫捕らえましてございます。如何がいたしましょうか?」
 
 「ほう、姫か。なぜ姫と解った?? 」

 「はっ。懐に、鏡を忍ばせておりましたが、その品、太閤様拝領の御鏡にて、このような品持ちたるは
  よほど高貴な姫ではないかとの美濃守様のお言葉にございます。」

 太閤様の鏡…確かにその品覚えがある。存命の折り、わが赤星家に拝領された品の1つ。
 それを持つということは、やはり姫に違いあるまい。

 「よし、丁重に我が城にお迎えいたせ。よいな丁重にだ」

 伝令に命じ、俺は微かに煙が立ち昇る焼け落ちたお城を眺めた。

 義妹か…


 ****


 (姫…加奈は、衣服を何一つ纏う事も許させず、義兄の前に連れ出された。
 初めて見る義兄は風格あるりっぱな男に見えるが、残念ながら
 義理とはいえ両親を殺し義理の妹をこのような姿にした男。
 りっぱであろうはずはなかった。)


 長いしっとりとした黒髪。まだあどけなさの残る淡い唇、体も成熟したそれと比べると
 やや肉付きが劣るが、透き通る肌の白さは、つい触れたくなる魅力を秘めている。

 「美しい娘に成長したものだ…加奈だったな」
 手を後ろで縛られ震える姫の顎を掴み、値踏みするかのように眺めまわす。

 「今日からは俺がお前の主だ。俺の意見に逆らえば命はない。よいな」
 冷酷な声で宣言した。

 「二人になる。さがってよい」、家臣に命じると、
 俺は素肌に食い込んだ縄を解いてやる。
 痛みから開放され、加奈が心したのもつかの間、
 「そこに四つん這いになってみろ」容赦なく加奈に命じた。

 震える加奈を、力づくで押し倒し、四つん這いにしようとするが、
 嫌がって床に体をまるめる。
 暗い室内に、加奈の臀部が怪しくゆらめき、俺の欲情を更に掻きたてた。

 俺は、その白い臀部を容赦なく、平手打ちにする。2回、3回。
 見る見る赤みを帯びていく加奈の尻。
 叩くたびに、「あっ」「あぁっ」と声を押し殺したうめき声をあげる。

 4度目の平手を繰り出そうとしたとき、床にヌラヌラと光る溜まりができているのに
 気づいた。
 痛さと姫であったはずの自分の信じがたい状況に耐えられなくなったのか失禁してしまったらしい。

 「加奈。誰が漏らして良いなどといった。どこから漏らしたのか、股を広げて見せてみろ」
 加奈に命じたが従うはずもない。

 ならば仕方あるまい。俺は強引に加奈の両膝を持ち上げ、まるで
 幼児に小便をさせるかのような格好をさせ、眺めまわした。

 「フフフ、粗相した穴はこれか…良く見るとヒクヒクしているが、足を広げても奥までは良く見えんな」
 加奈の秘所は、まだ生娘そのものといった風で、恥毛ひとつないうすい紅色の秘裂が見える。
 菊座とすじの間、いわゆる「蟻の戸渡り」がじっとり湿り、滴が走るのが見えた。
 どうやら汗と先ほどの尿の残りが滴となってるらしい。

 「姫よ、こんな格好でまだ漏らすというのか」
 自分でもあまり見ることのない秘所をまじまじと見られ、羞恥を全身で感じた姫は、
 顔を赤く染めたまま、俯いて何も答え返すことができないでいる。

 「よぉ〜し、そんなに緩い穴であるのなら、この俺自らが栓をしてくれる。良いな」

 返事も聞かず、自らの岐立した肉棒を秘所にねじ込もうとする。
 股を開かされたまま肉棒が秘丘を這い、擦れる感触が加奈を襲う。
 「いやっぁあぁぁ…やめて…やめてください。」
 初めて声を出す加奈。鈴のなるような綺麗な声だが恐怖と羞恥に震えている。

 「どうした、栓をしなければまた溢れ出るであろう、それとも別の穴が先か??」

 抱えあけでいた体を降ろし、向かい合う格好にするやいなや、加奈の頭を抑え込み
 強引に加奈の楚々とした薄く淡い唇に、一物をねじ込む。

 (むぐぅ、ぐちゅぅぅぅ。ゴホっゴホッ)

 突然の挿入に、舌を絡めせき込む加奈。しかし口から抜くことは許さない。
 肉棒に唾液の生温かい感触が拡がっていく。 

 「ほれ、味がするのが解るか?? これがお前の小便の味よ」
 自らは動かず、半ば髪を掴むかのように、抑え込み上下運動を繰り返す。
 (ブチュ、ブチュ、ブチュ、チュ、)

 加奈はされるがままに、肉棒を受け入れる穴となり、ついに白濁の液体を放たれる。
  ハアッ、ハァッ、快楽の頂点を迎え、俺は加奈を投げ放つどっしりと倒れ込む。

 (毎日毎夜、じっくりとワシが慰み者にしてやろう。義妹とは格別の味ぞ)
 これからの日々を思うとなにやら心が弾むの禁じえない。

 (ドスッ…)

 そのときだった。

 背中に熱い鈍い痛みを感じる。
 ピューと飛沫が散る音が遠くから聞こえるようだ…
 
 加奈は血溜まりの中で加奈はすでに事切れた義兄――
 仇を見つめると自らも命を絶った。

 その死に顔は幸せだった頃の無垢な美しい顔立ちをしていた。

 了




あとがき
 ええ〜管理人作者です。
 前回の妄想爆発、能天気バカ作品から一点。
 書いた本人がず〜んと落ち込むの書いちゃって期待してた人ごめん。

 特に筋を考えて書いてる訳ではなく、その時のノリの結果なので、
 許してやってください。
 今週は家庭教師、どう考えてもコメディにしかならないので次に期待してください♪
 ではでは〜