恋心
作・らぴ夫


(うーん…… 眩しい…)

戸の隙間から入る朝の日差しに、僕は目を覚ました。
寝ぼけ眼で外へ出ると、早起きな大人達が、朝の食事の準備を始めている。

フト尿意を覚え、僕は森の奥の方へ向かう。
特にどこで用を足さなければならないという掟はないが、
一目が多いところではなんなく、おしっこが出ない。
茂みを掻き分け、奥へと入っていった。

…と、向かう先に何か気配が感じられる。こんな朝から鹿? それとも猪!?

僕は足元の小枝を踏むのさえも注意しながら、気配の正体を探る為慎重に近づいていく。
すると、少し開けた明るい日が射し込む野原で、
一人の少女が、中腰の態勢でかがみ込んでいるのが見えた。

(おしっこしてるのか…)

自分に危害を与えるものではないことにホッとした僕は、それでも
その場から動かなかった。

音は聞こえないが、少女の股間からは一筋の金色の虹が描かれている。
日の光を浴びたその表情には、誰かに見られているなどとは、
まるで考えもしない無垢な瞳が宿っている。

僕は、その少女に見覚えがあった。
簪も何もつけてないおかっぱよりやや長い髪。華奢な体つき。
七軒向こうの家の娘の香苗。生まれたのが同じ時期だった為か、
ちっちゃい頃からよく知った仲だ。

昔から一緒に川で体を洗っいあったり、暗いのを怖がる香苗の手を
引いて用を足しにいくこともあった。

(でも今日の香苗は何だか違って見える)

前兆はあった。


数日前、僕はいつものように、香苗と二人で滝壷の更に上流にある
水浴び所へ体を洗いに来ていた。
とりわけ綺麗な水が流れてる場所で二人だけの秘密の場所。

着ていた服を岩の上に置くと、二人はすぐに水に飛び込んだ。

「冷たくて気持ちいい〜」香苗が誰に言うでもなく声をあげる。
「気持ちいいね」僕も答えながら、僕は香苗へ距離を縮めいていく。

「それっ」ぼんやりと水の冷たさを噛み締めている香苗に僕は水をかける。

「きゃっ」不意に水を浴びた香苗は、手で顔を拭ったあと笑顔で、
「もう酷いよ〜私もお返し」バシャバシャと水をかけてくる。

「うわっもうやめろって」僕は全身に水を浴びながら耐えていたが、
不意に起死回生の作戦を思いつき、サッと水に潜った。
水中を掻き分けて香苗へと近づき、いきなり水中から香苗の腰に
抱きついた。

「もう〜これじゃ水かけれない〜」腰に手を巻かれた加奈は
もう抵抗できない。

「勝ったな」僕が勝利を宣言したその時、視線が香苗の胸をかすめた。
乳首をつねったり染物に使う紅で落書きしたりと悪戯していた香苗の胸。
その胸に何か膨らみが感じられる。

僕は、香苗を抱きしめたまま持ち上げると、川原へと上がった。
「もう上がるの??」急に川から上がった僕に尋ねるが、
構わず、「香苗のココ触っていい??」
僕は香苗に、少しどきどきしながら尋ねる。
「う…うん。いいけど、前みたいに酷い事しないでね」

僕はそっと手を二つの膨らみに持っていく。
フニッ。
以前とは違う感触に僕はなぜだか興奮を覚えた。
今度は感触を確認するかのようにゆっくりと揉んでみる。
フニッ フニッ。手のひらに伝わる豊かな手応え。

「アッ。なっ…なんか変な感じがする…」

膨らみを揉まれた香苗は、病気になった時のような赤い顔で
もじもじとして落ち着かない。

「もう少し…もう少しだけ」よく解らない感情に流され、
俺は、香苗の膨らみを揉みつづけた。
見ると膨らみの先の桜色の乳首がぷっくりと勃っている。
人差し指で弾くと、更に硬さが増していくようだ。

執拗な僕の膨らみへの攻撃に、香苗はたまらずペタンと腰を
降ろす。なんだか甘い声を出し、更に体が熱っぽい。

「あっあっあっ…」上気した顔で苦しそうな声を出す香苗に
やっと僕は正気を取り戻した。

「ごっごめん香苗。酷いことしちゃって…」
俺は後悔と反省の色を見せて謝り、香苗の服を差し出した。
二人とも黙って着替え村へと帰った。



そんな事を思い出しているうちに香苗のおしっこは終わり、
香苗は村の方向に引き返していく。

僕は香苗を追った。
なにか自分の気持ちを伝えたくて…

「香苗っっ」後ろから声をかけると、急に現れた僕に
香苗は驚き、また自分が覗かれていた事を知った。

「香苗…僕、ぼく香苗のことが…」
と言いかけた直後、香苗は、しゃがみこんでしまった。
背中越しで見えないが、泣いているらしい。
「えぐぅ、ひくっ」嗚咽を抑えられず、肩を振るわせ泣く香苗。
「ごめん。急で声かけられなかった…謝る」
「えぐっ……は、恥ずかしいよ……」

ほんと少し前までは、おしっこも一緒にするくらい仲が良くて
香苗のおしっこする所なんか見なれていた。
いや見なれたものだと思ってた。

だれど今は違う。
僕は香苗を見ると何だか照れくさくて、おしっこしてる所を見て凄くドキドキした。
何か伝えたい想いに駆られた。
香苗も僕に見られて恥ずかしがっている。

いつもこんな事はなかったのに…
僕は思う。

だけど、香苗への新しい感情が僕には不快なものではなく、
ここから何か新しい物語が始まっていくような予感がした。



あとがき
 中一週で書きましたが、少し退化…
 好きなエッチが軽〜くエッチ程度なので、毎回濡れ場がなくて済まん。
 もう少し巧くなったら濃いのも書きたいです。

 時間は、おさな妻って事でやる気まんまん、尿も絡めて頑張ります。
 ん……尿好き!?