おさな妻日記
作・らぴ夫


(お兄ちゃん、帰ってこないな…)

久美は、先に食べた夕食の片付けをしながら夫の帰りを待っていた。
もう8時になる。

(テスト作るのやっぱり家でやれば良いのに……)

夕方の会話が思い出される。


学校からの帰り、いつものように夕食の食材を買う為スーパーに立ち寄った久美は
グラタンにするか、それともハンバーグにするか迷っていた。
どっちの材料も今日は安いし私も食べたい。
でも両方作ると太るし。

そうだ。
久美は、買い物カゴにいれている学校の鞄から携帯電話を取り出すと
電話をかけ始めた。
こんな時は一緒に食べる人間に聞くのが1番だ。

「もしもし、お兄ちゃんあのね…」

「おっ久美か。ちょちょっと待っててな」

何か慌ててるような声で、お兄ちゃんは電話を遮った。

会議か何かだろうか? おじさんが何か演説してるような声が聞こえる。
しばらくして、お兄ちゃんが電話に出た。

「もしもし、もしもし、お〜い久美聞こえるか?」

「うん聞こえてるよ。ごめんね仕事中に」

「い〜や。ちょうど抜け出てタバコ吸いたかったからナイスタイミングだ」

お兄ちゃんは気を使ってくれてるけどお仕事忙しそう。
声を聞くと色々話たくなるけど、我慢して単刀直入に質問だけをぶつけた

「今日のご飯なんだけど、お兄ちゃん、ハンバーグとグラタンどっちが良い?」


「ごめんな久美。知ってると思うけど、もうすぐ期末試験あるからテスト作らなきゃ
 先にご飯食べてていいいから」

すまなそうに答えるお兄ちゃん。
私もがっかり、せっかく美味しい夕食作って待ってようと思ってたのに…

諦めきれない私は、

「この前みたいに家に持って帰ってきて仕事すれば?」

「……」

「……」

「ねっそうしようよ」
手応えがないので繰り返しせがんでみる。

「……」

「……あのな。おまえ、この前のテスト問題友達にバラしたろ。
 家に置いてるのコッソリ見て。
 異様に出来が良いな〜俺の授業良く聞いてくれてるんだと思ったら…
 そういう事かとガッカリしたよ。
 み〜ぃぃぃぃんな揃って、予想が当たりましたぁ?
 なんでみんな100点なんだっっ。そんなにパーフェクトに勘で解るかっっっっ。
 そもそ…」

ツーツーツー

ヤバイ、また色々説教せれちゃう〜。
久美は思わず携帯を切り逃げしてしまった。

(結局一人でご飯か〜寂しいな…)

買い物カゴを持ち上げると、さっさと材料を買って家まで帰った。
ちなみに夕食はなんとなくハンバーグに決まった。


****


お兄ちゃん――久美の旦那さまは高校の先生。久美が通う高校で歴史を教えている。

家庭教師だった大学生の頃のお兄ちゃんに、小学六年生の私は可愛がられ
気がついたら16歳でお兄ちゃんのお嫁さんになっていた。
お母さんやお父さんと離れるのはちょっと寂しいけど、今はお兄ちゃんと
二人でお兄ちゃんが勤務する高校の近くに住んでいる。


(ふぅ…… ついた〜重かった。)
右手に鞄、左手には買い物袋。
オートロックの玄関の前で、妙に生活感溢れる女子高生は、買い物袋を手首にかけたまま鍵を取り出して開けると、
一階にある集合受け箱で郵便をチェックしてから、エレベーターの3階を押した。

エレベーターを待ってると、後ろから声をかけられた。

「久美ちゃん。久美ちゃん。スーパー行ってきたの?」
「うん。さっき」
「今日の広告の品にあったサラダ油まだあったかしら? 買おうと思ってたのに用事
 でまだいってないのよスーパー」

いつもより、少し派手な服装に身を包んだおばちゃん――お隣の田中さんの奥さん
はいきなり用件から切り出した。

「えーと。うーん…… 無かった…かも」

思い出したけど見た記憶がない。

「ホントに〜もうこんなことならスーパーに寄ってから学校に行けば良かった〜」

「学校?」

「そうなのよ。今日は娘の参観日があってね、そうそう久美ちゃん旦那さん
学校の先生だったわよね。」

「うん…一応」

突然おばさんは、手を合せて頭を下げて、

「久美ちゃん、旦那さんにほんっっっとに暇な時でいいから、1度うちの娘に
算数を教えて貰えないか頼んでくれないかしら」

おばちゃんは何でも唐突だ。久美はとりあえず考える素振りを見せてから、

「うん、とりあえず話しときますね」

おばちゃんの顔がほころび、インドの修行僧のように手を合わせて何度も
お辞儀しながら話を続ける。

「ホントごめんね〜久美ちゃん。うちの茜、塾にも通わせてるけど、
算数苦手みたいで今日も帰りに担任の先生と話してたんだけど、
活発で楽しいお子さんですが、少し算数のテストが…とか言われてね〜
凄い恥ずかしかったのよ。高校の先生なら安心安心」

「高校では日本史教えてるから、算数はどうかは解らないんですけど…」

「大丈夫よ。先生ならなんでも教えれるって」

根拠もないのに凄い自信満々の田中さんのおばちゃん。
一緒にエレベーターに乗り込んでからも茜ちゃんの算数苦手話を聞かされて続け、
久美は、おばちゃんって凄いパワーだな…と改めて思った。

それにしても、旦那様が先生ってのは話した事ないんだれど…

先生と生徒の新婚さん。
ドラマでしかないような異色のカップルは、本人達が思っている以上にマンション
は目立っていた。
奇跡的にも学校ではまだ知られてないが、多分友達にバレルのも間近であろう。


****


ただ今時刻は8時半過ぎ。
お兄ちゃんはまだ帰ってこない。


面白いテレビもないし、勉強する気も起きない久美は、
先にお風呂に入ることにした。

クローゼットの中から、着替えの下着とパジャマを出して浴室に向かう。
申し訳程度の脱衣所で、ブラジャー、ショーツの順番で脱ぎ
そのまま洗濯機の中にいれた。

一人きりなので、気がね無く裸のままで鏡の前に立つ。
夏休みに日焼けした肌は、うっすらと水着の跡が残り、真っ白な肌の乳房が
ことさら際立って見える。

肩くらいまである髪が濡れないようゴムで留め、タオルを巻いて固定すると
浴室へと向かう。

湯気と熱気が立ち込める浴室に入ると、久美は風呂桶で浴槽のお湯をすくい
体にかけ、それからもう一度お湯をすくってタイルの床に置くと、
スポンジを取り出して、その中に浸した。

お風呂の熱気で、顔が火照っていくのを感じながら、いつもどおり久美は体を洗いはじめた。

ポンプを押し出してボディーソープを手に受けスポンジに泡立ててると
久美はゆっくりと二の腕にスポンジをあてる。

小振りな体に似合わぬツンと上向きに張った大きめの乳房、
体に見合ったお尻に太腿。
弾力ある瑞々しい素肌が久美の手の動きと共に隅々まで泡に包まれていく。

スポンジが下半身に達したとき、その手がフッと止まった。

(今日もエッチなことするのかなお兄ちゃん……)

しつこく舐められたり、吸われたり…
思い出すだけで恥ずかしいけど、イヤだと感じた事は正直あんまりない。
反対にちょっと嬉しかったりもする。

お兄ちゃんの事を想いだし、ちょっと恥ずかしくなる久美。
ちょっと遠慮気味に足を広げ、股間にスポンジをあてると、
ゆっくりとスポンジを動かし始めた。

自然とスポンジの摩擦が大陰唇を心地よく刺激する。

股間からお尻の方向へ優しくスポンジを滑らせていくと、
すぐに久美のうっすらと茂る恥毛は泡に覆われた。

それから、スポンジを風呂桶の中に入れると、誰もいるわけないのに、
チラッと脱衣所の方を見てから、少し恥ずかしそうに大陰唇を指ではさみ込んで
捲るように指で広げる。
広げられた大陰唇の奥には、まだ触られた経験の少ない綺麗なピンク色の内部が広がっている。

久美は、石鹸でヌルヌルとした指で女性器全体をなぞるように擦り動かして見る。
最初は恐る恐る。夫に触られて気持ち良かったところを探るように撫でまわした。

(やんっ…)

思わず声が出てしまう久美。
包皮がめくれ、ちょこんと可愛いお豆が顔を出していたのだ。

(もう一回だけ……)

少し躊躇いながらももう一度ぷくっと大きくなっているクリトリスに指を持っていく。

「やぁぁっ ぁぁぁぁっ…」再び触れられたクリトリスから、全身に刺激が伝っていく。
心地よいような、何か怖いような…… 言葉では言い表せない感覚に襲われ
久美はクリトリスへの愛撫を続けた。

お湯と泡で適度に湿り気を帯びた指はソフトな刺激を久美に与え、
久美は自らの指の動きの虜になっている。

「んんん…… んっ」

いつしか指は一本から2本へ。擦るだけから、お豆を押したり摘んだりと、
更なる快楽を求めてエスカレートしていく。

(これがオナニーなんだ)

快楽に身を委ねながら久美は、友達とのエッチな話を思い出していた。
オナニーの事知らないって言ったら、子供扱いされたけど、みんなやってるんだ
こんなことを…。

初めての自慰にふける久美の指はとまらない。
肉芽への刺激から、今度は膣全体への愛撫へと変っていった。

「あっ、はぁっ……あっあっ…」 

(すっ凄いきもちいい…気持ち良くて……)

ちゅ…くちゅ…

淫靡な音がお風呂を包み、紅潮した顔には汗が滲む。

久美の膣腔からは、いつしかボディーソープの泡とは違う
粘り気のある液体が溢れ出していた。

(やあっっっ、この穴から音がしてるよ…)

指の出し入れに呼応して、くちゅ、ぶちゅっ 時には空気が抜けるような
くぽっと言う音が混じる。

お兄ちゃんに弄られるとなにか白いネバネバした液が出てきてるのは
見せられたけど…

自分でも下品な音だと思う。でも…

あそこを広げていた左手はいつしか胸へと移り、興奮で勃起した桜色の乳首を
指と指の間にはさんで弄ぶかのようにリズミカルに乳房ごと揺り動かす。

「あっあぁぁ………ふぅ…ふぅ……」


ビリビリとしびれるように感じる乳首。指先の挿入を感じる膣、
そして手の甲が性器全体をまんべんなく刺激していく。

(ダメ、止まらない とまらないよぉっっ…)

ぐしょぐしょの蜜壷に指が差し込まれた指は、膣の中の伸縮を繰り返し、
少しずつきつく締まっていくのを感じた。
久美の官能は頂点へ近づいていく。

「んんんんん、はぁっっっっ!!」

声を出して絶頂を迎える久美。
体が反り返り髪を包んでいたタオルが落ちて、
サラサラの栗色の髪の毛がパサリと肩に落ちた。

(ハァ ハァ ハァ……)

気持ち良くて切なくて、ぼぉ〜として、色々な感覚にまどろむ久美。
座っていたバスチェアーのお尻と椅子の間のくぼみには、石鹸の泡
を打ち消すような汁でぬちょぬちょと濡れたまっていた。

久美が指を当てると、生暖かかくて、少しどろっとしていた。

(これ私のあそこからでたんだ…)

なにか凄く恥ずかしい事、人には絶対いえないような事をやってしまったように
感じて、久美はすぐにお湯で洗いながして、お風呂から上がった。

ちょうど、その時、玄関のチャイムがなる。

お兄ちゃん帰ってきた。
今のことは忘れて、久美は急いで着替えはじめた。

続く。



あとがき
今回は気楽〜に捻りもなく書いてみました。
どう考えても捻りがないので、今後も書きたくなったら時々書き足して行こうかと思ってます。
姉さん女房(まだ結婚してはいないけどまあ結婚してるようなもん)の私としては、
読まれたらぶっ殺されそうですが、やはり理想は、姉さん&ロリっ娘妻の
ツートップ体制でしょうか(笑)

以上。 勝手に次も頑張りますね。