家庭教師
作・漏電


教日市立ワタリガワ高校。
毎年多くの有名大学入学者を出している事で有名な高校である。
だが、ここは少々風変わりな学校でもある。
どういう意味で風変わりか。入学者はまず、「将来の夢」というアンケートを取らされる。そして、
このアンケートに書かれている職業のトップに立つ為のカリキュラムが個人個人に割り当てられるのである。

例えば、「弁護士になりたい」と書けば、有名大学のロースクールに行けるカリキュラムが組まれ、
法律の勉強に励む事になる。
これはほんの一例で、「設計技師」「サッカー選手」果ては「アイドル歌手」まで、自由気ままに、
自分の夢のレールが敷かれるのである。
しかし、自由だと言う事は必ず人間に歪みを生む。それが、歪みを持った人間なら、なおさらだ。

「ナキナガ」というチームがある。勿論、「ナキナガ」というのはメンバー達が勝手に決めた名称であり、
その名を知るものはおそらくメンバー内だけである。
そのチームは「犯罪者」志望の山田太郎をリーダーに、「システムエンジニア」志望の奥卓男。
「料理人」志望の米田敏という3人のメンバーで構成されている。
3人のメンバーを、「チーム」などと大袈裟に言うのも、彼らの活動が非常に悪意に満ちた、下劣な犯罪だからだ。
それは「暴力行為」、下司な言いかたで言えば「レイプ」である。


<Sun Shine>

8月の暑い盛り。
頭を丸め体つきががっしりとした男、山田太郎が古い木造の建物の前に立ち止まった。
(ここか・・・・・)
山田は手動の木扉を開いた。ギィィと擦れる音が、この建物の年季を切に語っていた。
中は少し、かび臭かった。小さく、まるで前時代の警察署を見ているようだった。
山田は正面にある受け付けのカウンタに向かった。歩く度にギシギシとした音が鳴る。妙な感触だった。
「あの・・・」
「え?・・・あ、はい!」
山田が受け付けにいる初老の男に話しかけた。受付は山田が入ってくるのにも気付かず、
話しかけられるまで、スポーツ新聞を読んでいた。
(暇具合が分かるな・・・)
山田は溜息をついた。受付はそれを自分の怠惰な態度に対してと思い、より一層丁寧な口調になった。
「す、すいません。来客が珍しくて・・・・・それで、どういったご用件で?」
男は申し訳なさそうに手を合わせて言った。

「あの、家庭教師を頼みたいんですけど」
「・・・え、家庭教師ですか?」
男は不思議そうな顔をした。つられて(というかそれに反応して)山田も怪訝な顔をした。
「ここって家庭教師斡旋の事務所でしょ?・・<POTAL家庭教師>っていう」
「ええ、まあ、そうですが、なぜ?」
「こんなとこに?」と続けようとして受付の男は口をつぐんだ。
「いや、僕は今度検定試験があるんです。で、僕の兄貴がここの先生に教授してもらって
その検定に見事合格したということで、僕もそれにならって家庭教師を頼みたいなと思いまして」
笑顔で山田は語った。男もつられた。
「ああ、そうですか。というと、簿記検定ですね?」
「え?良く分かりましたね」
山田の不思議そうな顔に、男は一層笑みを深くした。

「ここは2年前から教師は1人しか入れてないんですよ。その教師は商業担当ですからね。
この時期、基礎からやるのであれば簿記ということになるでしょう」
「なるほど」
山田は笑った。
「で、どうします?1人しかいないので選択権はありませんが、腕は保証しますよ。私の娘ですからね」
「娘?」
「そう、私の娘です。大城恵美先生」
「受付の娘さんでしたか」
「いや、違いますよ。・・・・・私はこれでもれっきとした所長でしてね」
「ああ、それはそれは、失礼しました」
山田と受付の所長は大きく笑った。
「分かりました。大城恵美先生に頼みます。とりあえず徹底的にやりたいので月水金午後7〜12時まで。それでいいですか?」
「いいですよ。あと、学生証を」
「あ、そうですね」
山田はポケットから学生証を出した。黒い、皮製の学生証がぼやけた蛍光灯で鈍く光っていた。
(ワタリガワ高校の1年生!・・・一流私立高じゃないか。てことは親もそこそこ裕福だろうな)

所長は値踏みをしている横で、山田は所長に渡された書類に事項をかきこんでいた。
(ここで、パイプを作っておけば美味しいな。恵美には懇切丁寧な指導を徹底させよう)
所長のチャートが頭の中で展開し終えたとき、山田も書類を書き終えた。
「え〜と、これで良いですか?」
あどけなさが残る笑顔で、山田は書類を渡した。
「・・え〜・・ああ、これで結構です。では来週の月曜の7時からということで」
「分かりました。よろしくお願いします」
丁寧な礼をし、山田は事務所をあとにした。

夜、大城家。
「お父さん、ただいま〜」
ソファでくつろぐ父に、娘である大城恵美は言った。
「ああ、おかえり。今日の飯の当番はお前だろ?早く作ってくれよ」
「ごめんなさい。未来ちゃんがなかなか帰してくれなくて」
ウェーブがかかった長い髪を掻き揚げて、いそいそと台所に向かう。
「恵美、お前が教えている生徒って未来ちゃんだけだよな?」
「うん、そうよ」
「未来ちゃんの時間帯はいつ入ってるんだ?」
「え〜と、火曜日と木曜日の9〜10時まで」
「ああ、そうか。よかったよかった」
「何がよかったの?」
エプロンをくくりながら、恵美は父に聞いた。
「ああ、実は来週からコウモリ町の山田さんが月水金に簿記を教えて欲しいって言ってきたんだ」
「山田?」
「そう、山田太郎って言って、ワタリガワ高校の生徒さんだ。日商簿記検定2級をマスターしたいんだそうだ」
「へぇそうなの。じゃあ来週から忙しくなるわね」
「そうだそうだ。久しぶりにな」
嬉しそうに恵美と父は言った。
(忙しい・・・・ふふっ、ホントに久しぶり・・・・)
現在、大城家は父と娘しか住んでいない。恵美の母は恵美が10歳の頃、父と離婚し出ていった。
原因は母の浮気にあるのだが、離婚の時、母は恵美の親権を要求した。大きくなる時、
やはり父一人では苦労するだろうと、母は恵美を連れていきたかった。父もそうしたほうがいいと思い、
何も口を出さなかった。

しかし恵美は父と住む事を決めた。子供心に母のした事がわかっていたのか、恵美はかたくなに母と住む事を拒み、
父の元へ行った。これには母だけでなく父も驚いた。
元々利発だった恵美は有名進学高校を卒業すると、すぐに父の家庭教師事務所に、家庭教師として働いた。
その時はもう父の事務所も傾きかけていたが、恵美は家計を支える為、父を助ける為に必死に働いた。
今はもう恵美の担当する教え子が一人しかいないという、本当にボロボロの状態だが、幸せだった。しかも来週からは教え子が増えるのだ。いくらか家計も助かるし教え子と接するのも楽しい。ワクワクして当然だろう。
(ワタリガワ高校の生徒さんか・・・恥ずかしくならないようにやらなくちゃ!)
天井を見上げ、恵美はグッと拳を握った。
「おい、シチュー焦げてるぞ!」
父の言葉が響いた。

月曜日。コウモリ町山田宅。
(大きい・・・・)
恵美は山田の家の前に呆然と立ちつくした。そこにあるのは、家というよりは屋敷といえる建物だった。
家の大きさはもとより、門、庭、庭池・・・全てが豪勢な家であった。
(こ、こんな所で、こんな服装で大丈夫かしら・・・・)
恵美はワンポイントのTシャツとジーパンに顔を赤らめた。スーツなんてものは持っていない。
今まではトレーナーで来るというのは「個性的な先生」で通っていたが、
さすがにこの豪邸では悪ふざけという意味もあるかもしてない。
(でも・・・スーツなんて持ってないし・・・・着替えるにも時間が・・・・)
暫く考えた後、ええいままよ。とばかりに恵美は門のインターホンを押した。
「・・・・どちら様でしょうか?」
品のいい女性の声が聞こえた。
「あ、あの、太郎君の家庭教師を頼まれた者ですけど・・・」
緊張の余り声が裏返った。
「はい、伺っております。どうぞお入り下さい」
というと、門がスッと開いた。恵美はガチガチした足取りで邸内に入っていった。
邸内は想像した通りの豪邸だった。同じ木造でも事務所とは大違いだわと恵美は思った。
「初めまして。使用人の瀬川と申します」
使用人の服装に身を包んだ若い女性が頭を下げた。
「は、はじめまして、家庭教師の大城恵美と言います」
ペコペコと恵美も頭を下げた。
「では太郎様のお部屋にご案内します。あ、靴は履いたままで結構です」
穏やかな笑みを浮かべ、使用人は恵美を引率した。

3分ほど歩き、ようやく部屋に到着した。
「太郎様、家庭教師の方がいらっしゃいました」
「開けてください」
カチャと、瀬川はドアを開けた。
品の良い部屋の中に、やや大柄の男の子が立っていた。
「山田太郎です。よろしくお願いします」
部屋に通されるとすぐに山田が挨拶をした。
「あ、大城恵美です。よろしく」
「では、私はこれで。何かありましたら、お呼びくださいませ」
瀬川はスッと部屋を下がっていった。
「では先生、早速なんですが・・・・・」
「え?あっはい・・・・・」
恵美はまだ邸内の豪華さに戸惑っていた。
2時間ほどして、ようやく勉強を一休みした。瀬川が持ってきてくれたコーヒーと
高そうなケーキを恵美はぎこちなく食べていた。
(ふぅ・・・・)
恵美は多少落ち付いたものの、やはりこの屋敷の迫力に押されっぱなしだった。
それに加えて、山田太郎の頭の良さにも驚嘆すべきものがあった。
簿記は全くの初心者だったが、飲みこみの早さが素晴らしかった。
「山田君は凄いね。賢いね〜」
正直な感想を恵美は言った。山田は笑いながら、
「いえ、そんな事ありませんよ。まだまだ分からない事ばかりですから」
グイッとコーヒーを飲んだ。
(このままだと2ヶ月もあれば合格できるんじゃないかな?)
恵美は山田をジッと見た。
「僕としては先生の教え方が分かりやすくて、とても助かります」
「え?そうかな・・・ありがとう」
恵美はニコリと笑った。
(こんなお金持ちなんだから、どんな人かちょっと不安だったけど・・・・・)
山田の態度はそんな恵美の憂慮を吹き飛ばした。やっていけそうだと思った。

それから2週間、恵美は山田の家庭教師を一所懸命やった。
山田の頭の良さと恵美の指導要領のおかげで、普通では考えられないスピードで、
山田は知識を詰め込んでいった。そんな山田に、恵美は驚嘆した。
もちろん、コミュニケーションも上手くとっていた。それは恵美の話に山田がノるという図式だったが、
それは山田の博識のたまものだった。
恵美がいろいろな事を言うと、山田はそれに対してウィットに富んだ、最高の回答を示してくれる。
本来の性格も合っているので(山田が合わせているだけだが)、とても楽しい授業だと、恵美は思った。

「じゃあ、今日はこの辺で終わりましょうか」
恵美はテキストを丁寧に片付けはじめた。
「ありがとうございます。あの、先生・・・・」
「ん?何?」
「明日、僕と友人2人で簿記の勉強をやるんですが、よろしければ先生に教えてもらえないでしょうか?」
「え、ええと・・・・」
恵美は少し考えた。しかし、
「うん。いいわよ。徹底的に鍛えてあげる」
「ありがとうございます。ですが、なるべくお手柔らかに」
二人は声をたてて笑った。
明日はもう一人の教え子と時間がかぶっていたが、恵美は山田をとった。
それほど、山田との授業が楽しみで仕方がないのだった。
「では、明日、同じ時間でお願いします」
「分かったわ。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
恵美は笑顔で手を振り、部屋をあとにした。

翌日、恵美は嬉しそうな足取りで屋敷に向かった。
「さて、今日も頑張ろうっと」
インターホンを押し、瀬川が迎えてくれる。そしてそのまま山田太郎の部屋に入った。
「こんばんわ・・・・・あれ?」
恵美がドアを開けると、その部屋は真っ暗だった。
「・・・・・山田くん?」
キョロキョロと部屋の中を見まわすが、人影は見当たらない。というより見えなかった。
「山田く〜ん」
と、中に入ると、突如激しい力が、恵美の体を締め付けた。
「えっちょ、んんっ!」
そしてその力は恵美を部屋の中央まで引きずった。
口と腹を何者かに押さえられ、声をあげる事はもちろん、動く事すらままならなかった。
そしてギィとドアの閉まる音がして、ガチャと鍵をかけられた。
「よし、口は離してやれ。卓男、電気つけろ」
と山田の声が響き、パッと電気がついた。

「んっハァ・・・・・ハァ、何なの・・・・・」
恵美の目の前には二人の男、山田と電気の傍にいる、メガネをかけた痩男がいた。
そして恵美の体をつかんでいる男もいる。
「先生、ようこそいらっしゃいました」
「何、これは何なの?説明して・・・」
「口で言うのも野暮なだけだ、米田、やれ」
山田が恵美を掴んでいる男に指示を出した。男、米田は太った体をゆすりながら、
自由になっている右腕で恵美の胸を揉み出した。
「え、あっ、嫌ぁ・・・何するのっ」
恵美は振りほどこうと抵抗したが、その怪力の前では、体を解放できるのは不可能だった。
米田は息を荒げながら、恵美の胸を掴んだ。白のTシャツから張り出している大きめの胸が、
米田の手によって蹂躙されていた。
「やめて!やめてぇ!山田君、どうしちゃったの!」
「どうしたもこうしたも、こういう事だよ」
胸を揉み扱かれる嫌悪感に恵美は眉をひそめた。米田はなおも乳房を揉み扱き、感触のみの乳首を弄っている。
「あ、ああ、イイ匂い・・・」
米田は胸を弄りながらウェーブの髪やうなじ付近の匂いをかいだ。

「ああ、嫌ぁ、やめてっ」
「卓男、前からもやってやれ」
山田は笑いながら言うと、卓男はフラフラと恵美のほうに向かった。
何とかして、この恥辱から逃れようと恵美は体をよじらせるが、米田の前には無駄であった。
「ハァ・・・ハァ・・・」
息を荒げながら、卓男は恵美の前に立ち、持っていたナイフをかざした。
「嫌ぁ・・・おねがいだから・・・やめて」
恵美の哀願の声に耳を貸さず、卓男はそのナイフでビリビリとトレーナーを破いた。
破いた先から、綺麗な肌やふくらんだ胸、ピンク色の乳首が覗く。
後ろの米田は卓男が破いた服の切れ跡に手を入れ、そのままビリビリと服を破き始めた。
「嫌っ、やめてっ」
恵美は破かれた服に目を潤ませた。
しかし米田が破る手を止めたのは、恵美の上半身を裸にしたあとだった。
卓男は満足げに恵美の胸を吸い始めた。米田はうなじを舐めながら、恵美の胸を手でよせあげるように揉み扱いた。
二人の責めに、恵美は顔を歪ませ、抵抗する。
5分ほどして、恵美の両胸が卓男の唾液によって存分にまみれた時、山田は恵美のジーパンを脱がせるように命令した。
米田と卓男は易々と恵美のジーパンとパンツを脱がした。
「ああ・・・」
真っ裸の自分の姿に顔を赤らめる恵美。
「よし、もういいだろう、やれ」
山田はそう言うと、米田と卓男は恵美を押し倒しにかかった。
激しく抵抗するが、ほとんどそれは無駄に終わった。
米田の上に寝転ぶように仰向けにさせられる恵美。米田はスッと布団返しのように恵美の手を掴みながら床に寝かせた。
卓男は息を荒げ、嬉しそうに自らのモノを露出する。
それを見て恵美は恐怖した。
「嫌!やめてっ・・・・」
そんな事に構わず、卓男は恵美の細い太股を上げ、イチモツを膣内に埋め込んだ。
「嫌、嫌・・・あっ・・んっ・・・くっ」
多少膣が肉棒を埋めこむのを抵抗したが、やがてズブズブと飲み込んでいった。
卓男は暫く暖かい中の感触を楽しんでいた。
「ん・・・・やあっ・・・んっ・・くっ・・・」
眉をひそめる恵美に、米田は自らの肉棒を握らせ、白い手を動かさせた。
「い・・いやっ・・やめて・・・んっ・・・やっ・・くっ・・ああっ・・・」
涙を流しながら、哀願する恵美。

卓男もそれを見てゆっくり腰を動かした。腰に手を回し、前後に移動する卓男と垢がついた肉棒をしごかせる米田。
「ハァ!・・ハァ!・・・」
卓男はヨダレを恵美の下腹部に垂らし、腰のスピードを早めた。性経験の少ない恵美は、激しい責めに感じはじめた。
「ハァ・・・ハァ・・・もうすぐイかせてあげるよぉ!」
「ああああっ・・・くっ・・あっ・・あああああっ」
肌を紅潮させ、ウェーブの髪を振り乱す恵美。卓男は恵美を抱くように、恵美の脇下に手をおき腰を動かした。
興奮し、比較的自由になっている恵美の手を使い、存分に手淫を楽しむ米田。
「あ、あっ、イクぞ!」
米田は白濁の液を恵美の髪に、顔に放出した。
恵美は自然と匂ってくる精液の臭気に顔を歪めた。
卓男は精液にまみれた恵美の顔に興奮し、さらに腰のスピードを早めた。
「あっ・・いっ・・・いっ・・・・くっ、んっ・・・はぁ・・・」
汗をにじませながら、恵美は喘ぎ、苦しんだ。
「ファ、フウ、ハァ・・・ヘヘヘ!いくぞ!」
「あうっ・・・! ・・あああっ・・・! あっ、あっ、あっ・・・うぅぅっ・・・!」

恵美は卓男の責めに達した。と同時に、膣内に液体が充満していくのを恵美は感じた。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・」
「ほら、まだまだだぜ・・」
山田は達し、息を切らせる恵美の中に躊躇なく肉棒をうずめていった。
「ああっ、もう、もう・・・・・やめてぇ・・・」
白濁の液と汗を顔ににじませ、息絶え絶えに恵美は言った。
「まだまだこれからだよ!」
山田は無慈悲にそう言うと、腰を恵美の膣に叩き付けた。

「・・・もしもし先生、成功しました。証拠写真をとりに来てください」
山田は受話器に向かって話しかけた。品の良い中年の声が受話器から聞こえる。
「そうかそうか。家庭教師の・・・大城恵美だったな。今すぐに車をよこす」
「お願いします」
山田はチラッと、精液にまみれて虚ろな目をしている恵美を見た。
「もう抵抗する気はないようですから」
「かなり激しい責めのようだな」
相手がハッハッと軽く笑う。
「では今月のノルマはこなしたと言う事かな。ではお前の家で来月のノルマを発表しよう。
今のところはなかなか順調じゃないか。頑張れよ」
「ありがとうございます。犯罪者になる為ですから、宿題くらいは頑張ってこなします」
「そうだな。期待してるよ」
そう言うと、電話は切れた。
「先生が来るまで、1時間弱か・・・もう一発やっておくかな」
山田はニヤッと笑いながら虚ろな恵美を押し倒した。


あとがき
漏電です。3回目ですが、上手くなった手応えがありません。相変わらず。
今回は「家庭教師」です。今回も難しい!
ない頭を捻ってネタを考えました。一つ読んでいただければ幸いです。