愛しい人
作・史島 久永


 僕には血の繋がらないお姉ちゃんが居る。
 僕は神崎悟ついこの間中学2年生になったばかりの13歳。
僕の家族は、お母さんと血の繋がってないお父さんとお姉ちゃんの4人家族。
本当のお父さんは僕が4歳の頃、交通事故で死んじゃったそうです。
僕のお母さん当時21歳と言う若さにもかかわらず、お父さんの残した喫茶店を継いで僕を育ててくれました。
僕もお母さんを手伝える限り手伝って二人で頑張って暮していました。

 僕が小学校6年生になる頃、お母さんは好きな人が出来たのと言って、僕に今のお父さんを紹介してくれました。
お母さんは息子の僕が言うのも何ですけど、若くてとても綺麗な人です。今まで再婚しなかった方が不思議なくらいでした。
お父さんを紹介するお母さんも幸せそうだったので、僕は素直におめでとうと言えました。
それから二人はすぐ結婚となり、その時僕はお父さんの娘で僕のお姉ちゃんになる優美さんに出会った。

 僕は今まで身近にお母さんがいたので、テレビや雑誌で見る以外に女の人を綺麗だと思った事はなかったんだけど、
お姉ちゃんは違いました。僕はこんなに綺麗な人が僕のお姉ちゃんになるなんて嬉しくて仕方有りませんでした。

 お姉ちゃんが出来て店を手伝ってくれるようになってから、新しく来てくれるようになったお客さんもいて順調です。
お姉ちゃんは優しくて僕の友達が話すの友達のお姉さんとは全然違いました。
家はお母さんが店で忙しいので御飯は前は自分で作って食べてたけど、
お姉ちゃんが居るようになってからは交代で作ったり一緒に作って食べるようになりました。
お互いの知らない料理とか教えあったりと仲良くしています。
お姉さんのいる友達に話すと「家の姉貴と交換してくれ」とか言われて少しだけ優越感に浸れたりしてました。

 そんな風に僕とお姉ちゃんはお互いに、甘えたり助け合ったりと日々を過ごしてました。
やがてお姉ちゃんは高校生になり、僕も中学生になると女の子の事が気になるようになってきます。
学校にお姉ちゃんより可愛い子はいなかったけど、スカートから見える太股や服の上からでも分かる膨らみ始めた胸を見ると
ドキドキして、毎日の様に夜中にオナニーをしてしまうようになりました。
Hな本を見るようになってから僕はお母さんに感謝する事が一つ出来た。
小学2年の頃包茎の手術に連れて行かれたのです。
当時は暫く痛くて泣いたしプールに入る時にはからかわれたりと散々だったけど、
今になると同級生達よりも早く大人になった気になり誇らしかったです。
実際にはお母さんには恥ずかしくてありがとうなんて言えなかったけど。

 Hな本や女の子をオカズにオナニーするようになってくると、しだいに最も身近にいて
美人のお姉ちゃんを見るのが辛くなってきます。
腰まで伸ばした長く艶やかな髪、服の上からでも分かる大きな胸とスタイルの良い身体、
綺麗に整った目鼻に何とも言えなく魅力的な口元、お姉ちゃんの全てが僕を誘惑しているかのように感じられて、
お姉ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、お姉ちゃんをオカズにオナニーしてしまうようになってしまいました。

 僕にも彼女とかできればお姉ちゃんをいやらしい目で見なくなるのだけど、
クラスの女友達によれば僕は可愛がるには良いけど彼氏にする気には余りなれないそうだ。
実際上級生のお姉さんや同級生の女の子とかにも、話し掛けられたり頭を撫でられたり抱き締められたりはするけど
告られた事なんて一度も無い。そんな状況が続いて、僕は悶々とした毎日を過ごしていた。

 そんなある夏の日、僕が学校から帰って来てお店を覗くとお客さんも少なくて、
お母さんは今日は手伝わなくてもいいと言ったのでそのまま家に帰った。
汗をかいて気持ち悪かった僕は自分の部屋に戻って着替えを取り、シャワーを浴びに風呂場に向かった。
脱衣所の扉を開けるとお姉ちゃんがシャワーを浴びていた。
「なあに?お義母さん?」
 お姉ちゃんが僕より早く帰って来る事は滅多に無いので僕は動揺してしまいました。
「ごっごめん、お姉ちゃん、僕」
「えっ、きゃっ悟君なの?ごめんね直ぐに出るから」
「うっううん、ゆっくりでいいよ。じゃあ僕出て行くから」
 僕は脱衣所を出て行こうとすると、洗濯物を入れる篭の中にお姉ちゃんの脱いだ服や下着を見てしまった。
僕はさっとお姉ちゃんのショーツを取ってポケットにしまって脱衣所を出て急いで部屋に戻った。

 部屋に戻ると僕は湯気と曇りガラス越しだけどお姉ちゃんの身体の線を見てしまい、
いつもより硬く大きくなっているペニスを出してオナニーをしてしまった。
すごく興奮していた僕はすぐに出してしまったけど一回では全然収まらず、
ポケットからお姉ちゃんのショーツを出して、その匂いを嗅いでまたオナニーをはじめた。
後少しでまた出るという所で部屋のドアが開いた。
「悟君、あなた何をしてるのっ」
 僕はビクッとして開いたドアを見ると、タンクトップと短めの涼しげな姿に着替えたお姉ちゃんが僕を咎めるような目で見ていた。
「あっあの……」
 僕はとっさの事に何も言えず、もそもそとペニスを仕舞ってそのまま床に座った。
お姉ちゃんは部屋に入ってくるとドアを閉め椅子に座った。
「悟君、私ね悟君が一人でしてる事に文句を言うつもりは無いの。
年頃の男の子だもの女性が気になるのも分かるし鍵を掛け忘れた私も悪いけど、
私の下着でそういう事をするのは良くない事だと思うの、違うかな?悟君」
 お姉ちゃんの言う事はもっともなので僕は何も言えずに項垂れていた。
「悟君、好きな女の子相手でも下着を取ってそんな事しちゃ駄目なのに、私の下着を取ってするのはもっと駄目よ。分かった?」
「……うん」
 僕は諭されている内に落ち着きお姉ちゃんに返事する事が出来た。
「やっぱりお姉ちゃんもオナニーするの?」
 こういう状況に僕はついお姉ちゃんに聞いてしまった
「そっそりゃあ、わっ私だって好きな人の事考えてたまには……悟君だって好きな女の子の事想像するでしょ」
 お姉ちゃんは予想だにしない質問に紅くなりながらも答えてくれた。
「僕はお姉ちゃんの事考えてしてるもん、だって僕はお姉ちゃんが好きだし……」
 僕は言ってしまってから後悔した。お姉ちゃんに嫌われてしまうかもしれないし、
それが原因でお母さんとお義父さんも別れてしまうかもしれないと言う事に気付いてしまったから。
 二人とも暫く黙っていた。椅子に座って黙っていたお姉ちゃんはゆっくり立ち上がると窓のカーテンをさっと閉めた。
どうやらオナニーする時僕は興奮していてカーテンすら閉め忘れていたようだった。
「悟君、本当に私の事が好きなの?」
 カーテンを閉めるとお姉ちゃんは小さな声で聞いてきた。
「うん、僕はどんな女の子よりもお姉ちゃんが好きだよ」
 もう今更先程の言葉を翻す気にもなれず、僕は気の利いた言葉も言えなかったけど自分の気持ちに正直に答えた。
「なら私の前でさっきの続きをしてみせて」
 僕は紅くなりながらもペニスを出して扱きはじめた。しかしこんな状況では中々起たずに目をつぶって色んな想像をしていた。
そんな風にしてると僕にお姉ちゃんは声を掛けてきた
「悟君、こっちを見て」
 僕が一生懸命になっているうちに、お姉ちゃんはタンクトップを脱いで上半身ブラだけの姿になっていた。
僕がお姉ちゃんの姿に見惚れているとお姉ちゃんはスカートのホックを外しスカートがストンと落ちた。
僕はお姉ちゃんの下着姿を見てペニスが一気に硬くした。
「こっこれで続きができるよね」
 お姉ちゃんは僕の硬くなったペニスを見て紅くなりながら椅子に座ってそういった。
僕は紅くなりながらも下着姿を見せてくれたお姉ちゃんを見て更に興奮し、
お姉ちゃんに見られながらオナニーして二回目なのに凄い量の精液を床とお姉ちゃんの足に撒き散らした。
僕はペニスを扱いて最後まで出し切った状態で脱力した。
「悟君私もね悟君の事が好きよ。他の男の子と違って優しくて、がんばり屋さんな所が特にね。
お義母さんのお手伝いをしているのを見ていれば分かるもの。
でもね悟君が私をお姉ちゃんとして好きなのか女の子が好きなのか分からなかったの。
だから私は悟君に気付かれない様にしてたわ。私が原因でお父さん達が別れたりするなんて絶対いやだから……」
 おねえちゃんはそう言いながら、ティッシュで僕の硬いままのペニスを拭いてくれて、その後自分の足と床の後始末をした。
「悟君、私とHしよっか?」
 床の後始末をしたお姉ちゃんは紅くなりながら唐突にそう言った。
「うん、僕はじめてはおねえちゃんとHしたい」
 僕はもう悩む事無く頷いた。
「あのね、私も初めてだからなるべく優しくしてね」
「うっうん、頑張る」
 床に座ったままの僕にお姉ちゃんは近づいて目を閉じた。僕はお姉ちゃんに軽く唇を合せるだけのキスをした。
「今の私のファーストキスなのよ」
 キスの後にそう言うお姉ちゃんがとっても可愛くて、僕は抱き締めてしまった。お姉ちゃんはそんな僕を抱き返してくれた。
「ねっ悟君も服を脱いで私も残りを脱ぐから」
 お姉ちゃんはそう言うと僕を離して後ろ向きにしてしまった。僕は後ろで聞えるもぞもぞ音を聞きながら、
服を全部脱いで振り替えるとお姉ちゃんは僕のベッドに潜り込んでいた。
夏場なので僕は掛け布団に大き目のタオルを使っていたので、潜り込んだお姉ちゃんの身体の線がはっきりとでて、
とってもHだ。僕はゆっくりとタオルを剥いでいった。
はじめて生で見る胸は、Hな本とかに乗ってる女の人のよりとっても綺麗で柔らかそうだった。

 僕はお姉ちゃんに覆い被さるようにして胸に顔を埋めた。頬に触れる胸の柔らかい感触に僕は夢中になり、
手で優しく揉んだりキスをしていた。Hな本とかに載っていた事を思い出しながら暫くそうしていると
お姉ちゃんの堪えるような声が聞こえ始め、僕は硬くなり始めた乳首を舐めたり吸ったりしていると
お姉ちゃんは息を荒くしていたが
「ちょっちょっと待って、あんまりされると痛いの」
「ごっごめん」
「ううん、あの気持ち良かったし……」
 恥ずかしそうに言う姿が可愛く僕はまたお姉ちゃんにキスをした。
「お姉ちゃんのあそこ見ても良い?」
 お姉ちゃんが更に真っ赤になって頷くのを見て、僕は腰まで剥いでいたタオルを全部剥ぎとって床に落とした。
ぴったりと閉じた足の付け根の毛が少し濡れて艶々しているのを見て、僕はゴクリと唾を飲んだ。
その音を聞いたお姉ちゃんは両手で赤くなる顔隠した。
僕はもっと中まで見る為お姉ちゃんの両膝を持ち上げて立たせてからゆっくりと膝を開いていった。
そのまま爪先も広げさせてもらって僕は股の間に身体を入れてお姉ちゃんのあそこを覗き込んだ。
お義父さんの好きな匂いのきついブルーチーズのようで正直きつかったですが、
暫くするとそれがお姉ちゃんの匂いだと思うと馴れてきました。
上のちっちゃな突起を指先で軽く触れるとお姉ちゃんの身体がビクリと動きました。
「そこは敏感なの。だからそこは本当に優しくお願い」
「うん、わかった」
 僕は取りあえずそこは置いておいてその下にピッチリと閉じている割れ目にゆっくりと指を這わせてみた。
「くぅ、んんっ」
 僕は痛そうではなさそうだったので今度はそっと割れ目を開いてみた。
そこは綺麗なピンク色をして表面に少し白い粘ついた液体で濡れてつやつやしていた。
僕はHな本で見た女性は感じて気持ち良くなると濡れると書いてあったのを思い出し、
僕がお姉ちゃんを気持ち良くしたんだと思うと嬉しくなり、もっと気持ち良くなってもらおうと夢中で
さっきの敏感な部分を濡れた指で触れたり指先で撫でたりしていた。
僕はその時気付かなかったけど後でお姉ちゃんは何回かイっちゃったと教えてくれた。
「さっ悟君、もうそろそろ一つになろう」

 お姉ちゃんは夢中になっている僕に声を掛けてきた。僕は最初の目的を思い出して頷いた。
僕はペニスを持ってお姉ちゃんの中に入ろうとするのだけど中々上手く入る事が出来ないでいると
「悟君、落ち着いて、ここだよ」
 お姉ちゃんはきっと恥ずかしいだろうに僕のペニス先をそっと持って入りやすい様に導いてくれた。
僕はお姉ちゃんに助けられてお姉ちゃんの中にゆっくりと入っていった。
ペニスの先端の部分がぬるぬるとした中にのみ込まれるような感触に包まれ、
温かくぬめりきつい締め付けの中を進んで何とか根元まで入ると、あまりの気持ち良さにすぐにも射精しそうだった。
先にオナニーで出しておかなかったら間違いなく入れた瞬間出してしまっていたと思う。
入れ終った僕はお姉ちゃんの顔を見ようと顔を上げるとお姉ちゃんは涙を流し歯を食いしばって痛みに耐えていた。
女の人は初めての時痛いと言うのを思い出して、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
僕はお姉ちゃんを気遣ってあげられず気持ち良かっただけなのにお姉ちゃんは、僕と一つになる為に痛みに耐えていてくれた。
僕はそのいじらしさがいとおしくて、ますますお姉ちゃんを好きになった。

「お姉ちゃんごめん全部入ったよ。痛いのに気付いてあげられなくてゴメン」
「ううん、いいの、私も悟君も初めてだもん仕方ないよ。悟君は気持ち良い?」
「凄く気持ち良い一人でするのなんて比べ物にならないくらい」
「そう良かったぁ。もう少しだけこのままで居て、そうしたら、私でもっと気持ち良くなって」
 お姉ちゃんは泣きながらも微笑んで僕の頭を撫でてくれた。僕もなるべく動かない様にしてお姉ちゃんの涙を拭って
抱き締めて暫く髪を撫でていました。
 暫くすると
「うん、もうそろそろ我慢できると思うから、悟君気持ち良くなって」
 このままでも気持ち良かったけど、お姉ちゃんの心遣いを受け取る為僕はゆっくりと動く事にした。
「うぁ、あ、あ、あん」
 暫くゆっくりと動いていると、徐々にお姉ちゃんの強ばっていた身体が力が抜け始めお姉ちゃんの声も
少しずつ気持ち良さそうな声に変ってきた。僕はその声に更に興奮して、もういつ出てもおかしくないぐらいだった。
「悟君、私もいいのっ、だから、気にせず、もっと強くしていいから」
 僕はその途切れ途切れの言葉に我慢できなくなり腰が自然とスムーズに早くなっていった。
それに応じるようにお姉ちゃんは僕の首の後ろに手を回して僕を引き寄せて自分からキスしてきた。
「お姉ちゃん、凄い、いい、いいよ、もう僕、僕」
 僕は夢中で腰を振り気持ち良さに耐えていた。
「いいの、私も、凄く、いいのぉ」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、もう駄目…うぅっ」
 僕はお姉ちゃんの声に我慢できず最後に思い切り腰を突き込んで、お姉ちゃんの奥に精液を注ぎ込んだ。

 びゅくっびゅくっ

 僕は背を反らせてペニスを奥に擦り付けてその気持ち良さに浸ろうとした。その直後
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ……」
 僕はペニスが絞られるような快感にみまわれ、お姉ちゃんが背をそらし、そして力尽きてぐったりとした。
僕はそんなお姉ちゃんを愛しくなりそのまま抱き締めて、ぼんやりとしているお姉ちゃんの顔にキスしたり髪を撫でたりしていた。
 暫くそうしているとお姉ちゃんが僕をぎゅっと抱き締めてきた。
「私、初めてなのに、イっちゃったよ。悟君って本当にはじめてなの?」
 お姉ちゃんは僕を咎めるように聞いてきた。
「僕は正真正銘、お姉ちゃんがはじめてだよ」
 僕は心外なと思いつつもお姉ちゃんを気持ち良くする事が出来てなんというか達成感を感じていた。
その後何気ない会話をしながら今後の事を二人で色々決めた。浮気しない事や次からちゃんとコンドームを付ける事、
両親を含めて他の人に二人の関係を絶対に気付かれない様にする事、Hに夢中になり過ぎて成績を落とさない事などを決めた。
「いい悟君、約束一つでも破ったら一緒には居られないんだからね」
「うん、絶対に守るよ。大人になったらお姉ちゃんに、釣り合うような人になって結婚するんだ」
 僕がそう言うとお姉ちゃんは
「その言葉忘れないでね。必ず私を幸せにして、私も悟君の為に良い女になるように頑張るから」
 と僕を喜ばせてくれた。

 その日以来僕はお姉ちゃんとの関係を続けています。たまに喧嘩もしたりするようになったけど、
前以上に仲良くなりました。お姉ちゃんとした日から僕の中で何か変ったのか、
最近は可愛がられる事も少なくなり代わりに告られる事も有るようになりましたが、
僕には愛しいお姉ちゃんが居るので当然断っています。

僕の唯一の不満はお姉ちゃんは二人きりの時でも僕が優美さんと呼ばせてくれなくて、
お姉ちゃんと呼ばないと返事もしてくれない事です。これって贅沢なのかな?

 −完−



あとがき
今回も切羽詰まって書きました。
今回は甘甘のラブラブ目指したつもりですがいかがでしょうか?