ハルヒコが来る!! 作・ゆーすけ |
岡島晴彦(4)。得意種目はお医者さんゴッコ。 ポジションは産婦人科の先生。 今日も晴彦クリニックは大盛況。 「はい、次の方ー。」 「こ、こんにちわ・・・」 患者さんは近所に住む女の子、松本緑さん(14)。 最近よく晴彦と遊んでくれるおねーさんである。 「さて、今日はどうしました?」 「ね・・・ねぇハル君、今日は別のことして遊ばない?」 どうやら緑はお医者さんゴッコがあまりお気に召さないらしい。 「えーーー、やだよ。ハル君お医者さんゴッコじゃなきゃしないもんっ!」 晴彦はほっぺたを膨らませて駄々をこねた。 「ほら、おままごとなんかどうかな?おねーちゃんがママの役するから、ハル君はおとーさん。ね?」 なんとかお医者さんゴッコだけは回避したい緑。無難なところでおままごとを提案。 「う〜〜・・・・」 渋る晴彦。 「ねっ、お願い・・・(ハル君のおかーさんが心配するのよ)」 実は晴彦の母親からあまりエッチな遊びを教えないように釘を刺されていたのである。 「じゃ、じゃあさ・・・おままごとやってあげるから、そのかわり後でハル君の言うこと聞いてくれる?」 晴彦は無邪気な少年の瞳で緑の母性本能をくすぐった。 「え?・・・うん、いいよ、おねーちゃんにできることだったら何でも言うこと聞いてあげるよー。」 「ほんと?約束だからなミドリ。」 「うん。・・・じゃぁ今日はおままごとだね?」 ほっと胸を撫で下ろす緑。 しかし、そのとき緑は少年の内側に渦巻くドス黒い欲望には気付いていなかった。 ・ ・ ・ 「たりらりら〜ん♪ ただいまー、ガラモンのパパなのだ〜。」 さっそくお父さん役に扮した晴彦は、下唇を突き出してぴょんぴょんと飛び跳ねならがら帰宅(の真似)をした。 「あら、お帰りなさいパパ。(ガラモンって何よ・・・)」 お母さん役の緑がエプロン姿で出迎える。 因みにガラモンとはウル○ラQに登場した宇宙怪獣(ロボ?)である。 「ママ、病院へは行って来たのか?・・・なのだ。」 「え?・・・あら、どうして?」 『病院』という言葉に一瞬ビクリとする緑。 「赤ちゃんができてるかもしれないのだ。」 「(ああ・・なんだ、昨日のお医者さんゴッコの続きっていう設定なんだわ。)」 「やだわ、パパったら・・・まだ早いわよ・・・フフ。」 「そんなことは無いのだ・・・・ほらママ、おしっこ掛けるヤツを買ってきたのだ。」 「・・・うそ。」 緑の顔からササーと血の気が引く。 どこから持ってきたのか、晴彦の手には本物の妊娠検査薬が握られていた。 「は・・ハル君?これ、どこから持ってきたのかなー?」 緑は頬の筋肉をひきつらせながら晴彦に詰問した。 「そんなことはどーでもいいから、早く調べるのだー。」 そう言って晴彦は緑の背中を押して、トイレへ向かわせる。 「ちょっと、待ってよ。お・・おねーちゃん使い方知らないし・・・」 「ここにおしっこを掛けるだけだよ。あとはキャップをして1分待ったら出来上がりー・・・なのだ。」 「や・・やけに詳しいのね、ハル君。」 「とーぜんなのだ。パパは馬鹿駄大学のひにょーき学科だったのだ。おしっこ教授と呼んでくれ・・なのだ。」 「へ・・へー、卒業論文は何だったのかな?」 「『みみずにおしっこをかけたらおちんちんは腫れるか』なのだ。」 何とかして話を逸らそうとする緑の質問に淀み無く答える晴彦・・・ある種只者ではない。 「それって、ほんとに腫れるの?」 「腫れます!めちゃめちゃ腫れます!・・・・ああ、おそろしい・・・ガタガタブルブル・・・」 「・・・・・」 「大人の人だと、先っちょから膿が出ます!」 「(ああ・・・聞くんじゃなかった・・・)」 緑は軽い眩暈をおぼえた。 げんなりした気分のまま、緑は検査器を片手に、渋々便座に腰をおろした。 「初心者のママにはパパが手取り足取り教えてあげてもいいのだ。」 トイレのドアの隙間から晴彦がいやらしい顔で覗き込む。 「いいからっ・・おねーちゃん1人で出来るから!ハル君は外で待ってて・・・お願い!!」 緑は両手を合わせて晴彦に懇願した。 「うん・・じゃあ、待ってるから、早くしてね。」 バタン 晴彦がトイレのドアを閉めて去っていく。 ふうー、と溜息をつく緑。 「(これが妊娠検査薬か・・・なんか体温計みたいだな。)」 緑はその見慣れない器具をまじまじと眺めた。 先端のキャップを外すと中から試験紙が覗いた。 「ここにおしっこを掛けるのか・・・・・・ちょっと緊張するかも・・」 ごくり・・と唾を飲み込み、緑は覚悟を決めて検査器を股の間に持っていった。 ・ ・ ・ 「5・4・3・2・1・ゼロ!・・・・・じゃじゃーん!」 机の上に置かれた妊娠検査薬。 秒読みが終わったところで晴彦がソレを手にとって頭上に高々と掲げる。 「・・・・・・・・ちぇっ、残念。ハズレなのだー。」 「見せて?」 がっかりと肩を落とす晴彦の手の中を覗き込む緑。 判定結果を示す表示窓には何も現れていない。 ・・・陰性ということだ。即ち妊娠はしていない。 当然と言えば当然の結果なのだが、何故かほっとする緑。 「ミドリぃ・・ほんとにおしっこ掛けたのか?」 不満そうな顔で緑を睨む晴彦。 「ちゃんとしたわよ!・・・ほんとよ?」 嘘ではなかった。 例え子供相手だろうと嘘はつかない。それが緑の信条だった。 「むきになるところが怪しいのだ・・・」 カチャ・・・くんくん 晴彦は検査器のキャップを開けると、おもむろに匂いを嗅いだ。 「いやーーーーーっっ!だめだったらぁ!!!!」 ばっしーーん!! 緑の手加減無しの平手打ちが晴彦の頬を襲った。 ・ ・ ・ 「うわーーーーーん」 晴彦は大声を上げて泣き喚いていた。 痛みと、突然頬を打たれたという精神的ショックが相当こたえたようだ。 「ハル君ごめんっ。・・・ね、お願いだから泣き止んでよ・・」 緑は晴彦の頭を撫でたり、赤くなった頬を擦ったりして一生懸命慰めた。 しかし晴彦は益々声を大きくして泣き叫ぶばかりだった。 「あら・・・どうしたの?」 廊下から晴彦の母親の声が聞こえた。 晴彦の泣き声を聞いて様子を見に来たようだ。 「(うひゃあっ、ま・・まずい!)」 切羽詰った緑は、取り敢えず晴彦の口を塞ぐ為、晴彦の頭を正面から自分の胸に抱え込んだ。 「(びえええええええぇぇぇぇぇぇんっ)」 晴彦のくぐもった泣き声が緑の胸元から響いてくる。 がちゃり 緑の背後で部屋の戸が開かれる。 『万事休す』とはこのことか・・・緑は目を瞑ってじっと沙汰が下されるのを待った。 ・・・・・・・・・ 「あらあら・・2人とも仲が良いのね。・・・晴彦ったら、またおねーちゃんに甘えちゃって。」 しかし、聞こえてきたのは母親の穏やかな声だった。 どうやら晴彦もいつの間にか泣き止んでいたようだ。 安堵した緑は、そっと晴彦の頭を自分の胸から解放した。 「ん?・・・・これは何かしら・・・・」 晴彦の母親が足元に転がっていた妊娠検査薬を拾い上げた。 「(ぎくぅっ!)」 検査器を拾い上げる母親の姿を、口をパクパクさせながら只見詰めるしかない緑。 「・・・・・・・・・・・・は〜る〜ひ〜こ〜〜〜!!」 怒気を孕んだ母親の声が部屋の中に響き渡る。 「おもちゃじゃないって言ったでしょうっっ!!」 ぱかーーん 晴彦の頭に拳骨が飛ぶ。 「う・・うぐっ・・・・」 殴られた頭を両手で押えて、唇をぷるぷると震えさせる晴彦。 両目には再び涙が溢れ返る。 「うわぁぁぁああああんっ・・・・・」 呆然と見詰める緑。 部屋中に木霊する晴彦の声。 「くんくん・・・・あらやだ、晴彦ったらおしっこ掛けちゃったのね?もう・・しょうがないんだから・・」 母親は検査器の先端に鼻を寄せて匂いを嗅ぐと、そのアンモニア臭に眉をひそめ、 さも汚らしいもののようにソレを指先で摘んで部屋を出て行った。 「う・・うう・・・」 緑はあまりの情けなさに涙した。 ・ ・ ・ 「ねえ・・・ミドリ?さっきの約束・・・」 暫くしてようやく泣き止んだ晴彦は、俯いたままボソボソと緑に話し掛けてきた。 「え?!・・やくそく?」 すっかり失念していた緑は、一瞬何のことを言っているのか理解できなかった。 「あっ・・ああ!やくそく・・そう、約束したわね、確かに・・」 お医者さんゴッコ回避の為にその場凌ぎでした約束。 しかし晴彦は、そんな緑の思惑を裏切り、しっかり憶えていたのだった。 「・・・で、ハル君はおねーちゃんに何をして欲しいのかな?」 流石につい先ほど母親に叱られたばかりで、そう無茶な注文は無いだろうと緑は高を括っていた。 しかし・・・ 「ミドリのおちんちんが見たい!」 晴彦の要望はストレートだった。 (いや・・まあ、この歳の子供が持って回った言い回しをする方がよほど不可解だが・・・) 「ええーーーーーっ!?」 思わず取り乱して奇声をあげる緑。 その一瞬のスキを晴彦は見逃さなかった。 「わっっ、ちょっとハル君・・・・やだっ、パンツ・・掴んじゃ・・・っ!」 素早く緑のスカートの中に頭を突っ込んだ晴彦は、両手で緑のショーツを掴んでずり降ろそうとする。 股間に擦り寄る晴彦の顔を押し退けつつ、半分脱げかけたショーツを死守する緑。 2人の攻防は1分程続いた。 「は、ハル君・・ここじゃダメだよ。またお母さんが来るかも知れないし・・・」 なんとか晴彦を思い留まらせようと、必死で説得をする緑。 すると晴彦の手が急に止まり、スカートの中からひょっこりと顔が出てきた。 「・・・ここじゃなきゃ・・・いいの?」 「え??・・・あっ、いや・・・それはその・・・」 後の祭りだった。 そう、緑は例え相手が子供だろうと決して嘘はつかない。 ・・・いや、相手が子供だからこそ口先だけで丸め込んで傷つけるような真似はしたくなかった。 つまらないことかもしれないが、それが緑のポリシーなのだ。 だから簡単には曲げられない。 「ハル君ねぇ、誰にも見つからない場所知ってるよ。だから今からそこへ行こうよ。」 晴彦は目をきらきらと輝かせ、緑の手をとって「はやく、はやく」と急かした。 「え?・・外へ行くの?」 緑は晴彦に引っ張られ、反論をする間もなく玄関まで連れてこられてしまった。 「あら、これからお外へ行くの?もうじき暗くなるから、早く帰ってくるのよ?」 台所で洗い物をしていた母親が、廊下の向こうから顔を覗かせて晴彦達に呼びかける。 「うん、すぐ帰ってくるよ。・・・ほらミドリ、早くしろよー。」 緑は仕方なく急いで靴を履いて晴彦の後に続いた。 「あの・・それじゃ、ちょっと出てきますねー。」 緑は玄関から台所の母親に向かって、声を掛けた。 「はいはーい、緑ちゃん、おねがいねー。」 何も知らない晴彦の母親は、相変わらず暢気な返事を返してくる。 一方の緑は、この後の我が身を案じて気が気では無かった。 ここ何年も親にすら見せたことの無い部分を、成り行きとは言え他人に見せなければならないかも知れない・・・ しかも、よりによって屋外で? 勿論、人気の無いところでするのだろうけど・・・それだって4才の少年が考えるような場所。 決して安全とは限らない。 晴彦にだけならまだいい・・・どうせ今は単なる好奇心だけ・・見たらすぐに興味を無くすだろう。 でも、もしもそんなところを他の誰かに見られたら? そんなことを考えていたら、知らず知らずのうちに緑のアソコはじっとりと湿り気を帯びてくるのだった。 (・・・って、んなワケあるかぁーーーーー!!!) 緑はぶんぶんと頭を振って、自分の荒唐無稽な妄想を掻き消した。 ・ ・ ・ 「ハル君・・・ここ・・なの?」 「そうだよ、ここならきっと誰にも邪魔されないよ。」 2人は15分ほど歩いた場所、団地の一番高い丘の頂上付近の空き地にやって来ていた。 ざっと見渡したところ、見えるところに民家は無い。 一面にススキなどの背の高い雑草が生い茂り、人の気配も全く無さそうだ。 遠く丘の下の方には、団地や工場が夕日に照らされ紅く染まって見えていた。 「ほら・・ミドリ、あそこの草むらなんかちょうどいいよ?」 ぼさっと突っ立ったまま辺りを見渡していた緑の手を、鼻息を荒くした晴彦がぐいっと引っ張る。 「うわっ・・と、・・・分かったから引っ張らないでよ。」 急に腕を引っ張られ、バランスを崩しそうになる緑。 しかし観念した緑は大人しく晴彦の指示に従った。 「ほらね・・ここなら葉っぱに囲まれてるから外からは多分見えないよ。」 「・・・・・・・・・。」 そうは言うが、風に揺れるススキの葉の間からは、時折ちらちらと外の景色が覗いている。 いや・・こちらからは見えなくても、外からは案外丸見えなのかも知れない。 「う・・・・・・・・くっ。」 嫌な汗が背筋をつぅーと伝う。 全身の肌が紅潮してくるのが自分でもわかる。 「(やだ・・何?もしかして私興奮しちゃってるの?!)」 全身にぎゅっと力を込め、目を硬く閉じる。 「(だめだめっ!変に気にしちゃだめよ。すぐ済むわ・・・ちょっとだけ辛抱して、 ハル君が納得してくれさえすれば良いんだから・・・)」 ちら・・・と片目を開けて晴彦の方を見た。 晴彦はしゃがみこんで、じっと緑の一挙手一投足に注視している。 「は・・ハル君?いい?見るだけだからね・・・さわったりとかは無しよ。」 緑は無理矢理自分を奮い立たせて、なんとか明るい声でそう言った。 「うん、わかった。ハル君、見るだけでいいよ。ここで良い子にしてる。」 晴彦は両手をぐっと握り締め、血走った目をまん丸に見開いて、こくこくと大きく頷いて見せた。 「う・・・ぅぅぅぅ・・・・・・・。」 緑はゆっくりとスカートの中に手を入れ、ショーツの端を摘んでゆっくりと下げはじめた。 する・・・するするする・・・・ 白い綿のショーツは、晴彦の見ている前で、彼女のすらっと伸びた健康的な太股を通って膝のあたりまで降りて来た。 興奮の為、晴彦の鼻の穴がどんどん広がる。 しかし、約束通り晴彦は一切手を出そうとはしなかった。 「ハル君・・・見ててね?おねーちゃんのココ・・・」 「う・・うん。」 ごくり・・ 2人同時に唾を飲む。 「(えいっっ!)」 緑は心の中で掛け声を掛け、すっとスカートの裾を持ち上げた。 ・・・とそのとき、冷たい秋の風がひゅうっと吹いて、緑の後押しをするかのように、スカートを捲り上げた。 「あっっ!」 声を上げたのは晴彦である。 「・・・・・・・・・・」 ばさっ すかさずスカートを押える緑。 「(やだ・・・とうとう見せちゃった。・・・私の大事なトコ。一瞬だったけど・・・見たよね・・きっと。)」 しばらく沈黙が続いた。 「・・・・・・・・」 「・・・・・・・・」 先に口を開いたのは晴彦だった。 「み・・ミドリ?」 「なぁに・・・?(ドキドキ)」 果たして晴彦はどんな感想を持ったのだろう? 充分に熟れた大人のソレとは違う、ぴったりと閉じた割れ目。 異性との関係を持ったことの無い緑のソレは、全く穢れを知らない少女そのものであった。 が・・それは4才の晴彦の目にはまた違って写る。 「け・・・・・」 「け?」 何かを言おうとする晴彦。 緑は上手く聞き取れず、聞き返す。 すると・・・ 「ミドリのちんちん毛むくじゃらーーーーーーー!!!!」 耳元で大声で叫んだ晴彦は、そのまま一目散に走り去った。 一瞬何が起こったのか理解できなかった緑は、暫く呆然と立ち尽くしていた。 「あ・・・えーと、ハル君?」 ようやく我に返った緑は、晴彦を呼び止めようと一歩踏み出した。 「え?!」 ぐらっ 足がもつれた。 ・・・そう言えば、ショーツがまだ膝の辺りに引っ掛かったままだった。 バランスを崩した緑は、そのまま無様にススキの草むらに突っ伏した。 「・・・・・・・・泣きたい。」 次第に夜の帳が降りて、空が茜から深い青に変わる頃・・・ 誰も居ない空き地で、お尻を秋風に晒しながら緑は1人泣いた。 END |
あとがき |
前回休ませて頂いたので、今週は勝手に「おねーちゃん・露出モノ」を自分に課してみました。 うーん、2週間悩んだけど・・・やっぱりストレートにエロなお題は難しいですね。(苦笑) |