MOD導入編 その7



mpc(カテゴリ:コンパニオンMOD)

今回紹介するMODはNPCを一緒に連れて歩けるというものです。
しかもNPCの顔をプレイヤーが自由に作れるので、キャラメイクで色々作ってみたいという人ににうってつけと言えるでしょう。
それに何と言っても可愛い女の子と一緒に冒険したり生活したりできるというのはゲームの幅を大きく広げることができます。
導入はちょっと大変ですが頑張って乗り越えましょう。
「オブリビオン人工少女化計画」には欠かせないMODです。

<MODの導入>

まずはこのページへアクセスし「コンパニオン」の項目を探す。
mpc1.2.3 というリンクからファイルをダウンロード。
ダウンロードしたファイルを展開します。
readmeテキストに導入方法と使用法が詳しく書いてありますのであとでよく読んでおいてください。
modとしてはmpc.esmが本体です。とりあえずコレをOBLIVIONのデータフォルダにコピーしてOBMM等でロードするよう設定すればOKです。
その他のフォルダにはコンパニオンの作成例などが収録されています。どうしても自分で作成できない場合はそれを使うという手もあります。

<動作確認>
OBMMの画面左で mpc.esm にチェックは入っているでしょうか?
入っていなければチェックを入れてください。
リストに mpc.esm 自体が無い場合は Data フォルダー(C:\Program Files\Bethesda Softworks\Oblivion\Data)に mpc.esm を貼り付けてください。
この状態でOBSEからゲームを起動してください。(obse_loader.exe)
ゲームを始めるとMPCに関するいくつかのスペルが追加されるはずです。
「MPC configure」というスペルを使用してみてください。
するとコンパニオンの名前と状態が一覧表示されたメニューが開きます。
とりあえず一番上のキャラクター(未登録なので名前が全て Disable になっていますが)
そして活動開始を実行してください。
これでこのコンパニオンがゲーム内に配置されました。
NPCの居場所はクエストジャーナルから調べることができます。
それを頼りにこちらから会いに行きましょう。
・・・が、ここでは動作確認だけなので先ほどの管理メニューから「強制移動」で呼び寄せてください。
目の前にコンパニオンが現れたはずです。
(勝手に歩いて行ってしまうので、うっかりしていると見失います)
コンパニオンに話しかけてください。
会話メニューの中から「一緒に行く」を選択すれば付いて来てくれます。
その他の項目についてはreadmeテキストを参照してください。

ここまで問題無ければMODの導入とOBSEの動作はOKです。
サンプルのコンパニオンデータを導入して使用することも可能な筈です。
しかし本番はこれからです。
折角なのでコンパニオンの顔を自分で作成しましょう。

<コンパニオンデータの作成>

では大まかな手順をざっと説明します。

1.新規キャラ作成で顔データを作る。
2.Wrye Bash を用いて顔データを抽出する。
3.CS でキャラクターの顔データをコンパニオンに貼り付ける。
4.再びWrye Bash を用いてコンパニオンキャラデータファイルのマスターファイル設定を行う。
5.OBMMでコンパニオンキャラデータファイルを登録する。

以上の5つの手順を踏みます。
1は普通にキャラ作成をするだけです。
2は前回紹介した方法と似たような感じです。
3はCS(Construction Set)というツールを使います。ちょっとややこしいのでゆっくり説明したいと思います。
4は操作自体は簡単です。が、ここで失敗すると上手く動作しないので結構重要なポイントとなります。
5はいつも通りです。

では順に説明していきます。

○○1.コンパニオンの顔データを作成する○○
普通にゲームを起動して新規にゲームを始めるか Character Generate Amulet などを使用してキャラクターを作成してください。
このとき使用する種族や髪型などのパーツの選択がちょっと重要です。
一番無難なのはバニラ種族(種族追加MODを導入する前からある種族)です。
追加種族を使用した場合は後ほどマスターファイルの設定(作業手順4です)が必要になります。
このサイトの紹介通りにMODを導入しているなら現在は
「バニラ種族」 + 「MBP2chE」 + 「MBP++」 + 「x117race」 となっていると思います。さらにMS(ムーンシャドウ)を選択した場合は MBP++ のプラグインもマスターファイル設定が必要です。
というわけで、ここでは敢えてMS種族を例に進めていきたいと思います。

種族選択でムーンシャドウエルフ(タイプはどれでもOK)を選択してキャラ作成を始めてください。
納得がいく顔が出来上がったらキャラ作成を終了してセーブしてください。
このときキャラの名前も分かりやすいものに変えてとくと良いでしょう。(セーブデータにそのキャラの名前が入るのでファイルを特定しやすい)
セーブできたらゲームを終了します。

○○2.Wrye Bash を用いて顔データを抽出する○○
先ほどのセーブデータからコンパニオンの顔データを抽出する作業です。
が、その前にコンパニオンデータのベースファイルを作成しておきます。
ここからCSを使用しますのでまずファイルをダウンロードしてインストールします。
このページ
へアクセスしてTES CONSTRUCTION SET v1.2.404をダウンロードしてください。(現時点で最新版)
Installer (7.0 MB) のリンクからファイルをダウンロード。
ダウンロードしたtes_construction_set_1.2.404.exeを実行するとインストールが始まりますので指示に従って導入してください。
ショートカットからCSを起動してください。
CSの画面の左上から「File」>「Data」と選択してください。
ウィンドウが開きますので左側のリストから
mpc.esm
Beautiful People 2ch-Ed.esm
x117race.esm
の3つのファイルにチェックを入れてください。(ダブルクリック)
ファイルネームが長くて全部が見えない場合はスライダーを移動させてください。
チェックできたら「OK」を押してください。
かなり長いロードが始まりますが大人しく待ちましょう。(環境にもよりますが5分くらいらしい)
ロードが終わったら画面左上から「File」>「Seve」と選んでください。
保存するファイル名を入力してください。
とりあえず「my_companion00」としておきましょう。
ファイルが保存できたらCSを終了させます。

では今保存した my_companion00.esp に1.で作成したセーブデータの顔データを移植する作業です。
Wrye Bash Launcher を起動してください。
(C:\Program Files\Bethesda Softworks\Oblivion\Mopy\Wrye Bash Launcher.pyw)
Wrye Bash が起動したら左上から「Mods」タブを選択してください。(前回セーブデータを編集するときは「Seves」タブを使用しました)
ゲームに導入されている esm ファイルおよび esp ファイルの一覧が表示されていると思います。
この中に先ほど作成した my_companion00.esp があるはずなので探してください。
見つかったらそのファイルを選択して右クリック → Import → Face... と選んでください。
参照するファイルを選択するウィンドウが表示されます。ここで先ほど作成したキャラデータを保存したセーブデータを選びます。
「開く」を押すと「Import Face to: sgUnka****00」というメッセージが出ると思います。(****は作成したキャラクターの名前)
これで顔データのインポートは完了です。
セーブデータからプレイヤーキャラクターの顔データが my_companion00.esp 内の sgUnka****00 に移植されました。

○○CS でキャラクターの顔データをコンパニオンに貼り付ける○○
CSを起動します。
画面左上の「File」>「Data」を選択。
前回同様下のファイルのチェックボックスにチェックを入れます。
mpc.esm
Beautiful People 2ch-Ed.esm
x117race.esm
さらに今回は
my_companion00.espにもチェックを入れ、
またmy_companion00.espを選択した状態で左下のボタン「Set as Active File」を押してください。
Status のところが Active File に変わるはずです。
また今回はムーンシャドウを選択したので
Beautiful People 2ch-Ed MS Elves - NoSc.esp にもチェックを入れておきましょう。
そして「OK」ボタンを押してください。
ロードが終わったらSCのタイトルバー(ウィンドウの一番上の青い部分)が TES Construction Set - [my_companion00.esp] と表示されているのを確認してください。
これは「my_companion00.esp を編集中ですよ」という意味です。
そうなっていなかったら先ほどの「Set as Active File」が失敗しています。やりなおしましょう。
問題なければ次は「Object Window」の左側のリストから Actores → NPCと開いてください。

-Actores
 +Creature
  LeveledCreature
 -NPC   (←ここを開く)
  +
  +
  +

すると右側にNPCの一覧が表示されます。
アルファベット順に並んでいるので、このなかから先ほど移植した「sgUnka****00」を探してください。
見つかったらそれをダブルクリック。
NPCの情報を管理するWindowが表示されます。
ただ、これはあくまでも顔の情報だけです。
実際にコンパニオンとして使用するキャラクターの情報はzzMPC01〜zzMPC24 です。
つまりこれからやる作業は「sgUnka****00 を見ながら zzMPC01 の顔を作成する」ということになります。
では zzMPC01 も同様にダブルクリックしてウィンドウを表示させてみましょう。
さらにこれら2つのウィンドウを上下に並べて表示させてください。
まず「Name」の項目に好きな名前を入れましょう。これがコンパニオンの名前になります。
次に「Race」の項目を変更します。最初は「Imperial」になっていると思いますのでこれをコピー元のNPCを参考に同じものを選んでください。(「zzSPMU」か「zzSPST」になると思います)
ウィンドウ右側にキャラクタの画像を表示するエリアがあります。この下の部分に Preview □full □Head とあります。
□Head にチェックを入れてください。キャラクターの顔が表示されるはずです。
(64bit OSを使用している場合、キャラクター表示エリアにモデルの画像が表示された途端CSがエラーを吐いて強制終了する場合があります。私の環境(XP 64bit)では「Face」タブを選ぶ前にこのチェックボックスをクリックして顔を表示させることでエラーを回避できました)
次にコピー元、コピー先、両方のNPC Windowで「Face」タブを選んでください。
ここで年齢と肌の色と髪の色を設定します。
コピー元の情報を見ながらコピー先の情報を設定していきましょう。
(あくまで参考にするだけなので全く同じにする必要はありませんが)
更に一番下の「髪型」と「目」も選択しておきましょう。
今度はその隣の「Face Advanced」タブを選択してください。
ここは顔の造形パラメーターを設定するタブです。余りにも項目が多いので手動で一つ一つ設定できません。
なのでコピー&ペーストを使います。
まずコピー元の NPC Window を選択し、
「Control Type」が「◎Geometry ○Texture」になっているのを確認。
さらにその下の「Symmetry Type」が「◎Symmetry ○Asymmetry」になっているのを確認。
なっていれば、下の方にある「Copy」ボタンを押してください。
次にコピー先の NPC Window を選択し、同様に「Control Type」が「◎Geometry ○Texture」になっているのを確認。
さらにその下の「Symmetry Type」が「◎Symmetry ○Asymmetry」になっているのを確認したら
今度は「Paste」ボタンを押してください。(解ると思いますがコピーとペーストを逆にすると意味が無いので注意です)
次はまたコピー元の NPC Window にもどって「Control Type」を「○Geometry ◎Texture」に変更して「Copy」ボタンを押します。
コピー先も「Control Type」を「○Geometry ◎Texture」に変更して「Paste」を押します。
これで上の顔と下の顔が完全に同じになったはずです。
「OK」を押してNPC Windowを閉じてください。
今顔を変更したキャラクター「zzMPC01」の横の数字(countの項目)に1*となっていると思います。
この「*」マークは変更が加えられたということを示しています。
もしも「*」マークが付いていなかったら変更がちゃんと保存されていません。
ここまで問題なければ右上の「File」>「Save」で保存しましょう。
CSの作業はこれで終わりなので終了してください。

○○Wrye Bash を用いてマスターファイル設定を行う○○
バニラ種族、もしくはMBP2chEの追加種族だけしか使用していなければこの作業は必要ないかもしれません。
が、今回はムーンシャドウエルフをコンパニオンに使用したのでこの作業は必須です。
ではWrye Bash を起動してください。
リストから my_companion00.esp を選択してください。
すると右側の「Masters:」というところに
□Oblivion.esm[SI]
□mpc.esm
□Beautiful People 2ch-Ed.esm
□x117race.esm
(実際は□の中に全てXが入っていると思います)
と表示されていると思います。
これは my_companion00.esp ファイルに対してこれら4つのファイルがマスターファイルとして設定されているということを表しています。
しかし今回はムーンシャドウエルフを使用しているので
Beautiful People 2ch-Ed MS Elves - NoSc.esp もマスターファイルに加えてやる必要があります。
my_companion00.esp を選択して右クリック → Add Master... を選択してください。
警告が出ますが「OK」を。
ファイルの一覧が表示されるので Beautiful People 2ch-Ed MS Elves - NoSc.esp を探して「開く」を。
右側の「Masters:」リストにこれが追加されていれば成功です。
コンパニオンに別の追加種族MODを使用した場合も同様にここでその追加種族MODをマスターファイルに追加してください。
Wrye Bashでの作業はこれで終わりです。終了させましょう。

○○OBMMでコンパニオンキャラデータファイルを登録する○○
OBMMを起動して、左側のリストから my_companion00.esp を選択してチェックを入れます。
終わり。

OBSEからゲームを起動して、MPC Confiure を使用し、先ほど登録したコンパニオンを確認してみましょう。
名前と顔がちゃんと反映されていれば成功です。
お疲れ様でした。

尚、このMODには多数の拡張機能があるので色々調べて自分なりにアレンジをしていきましょう。





MOD導入編 その8