「ふう〜!また失敗ですわ〜」
全裸のエリカ・・・今日も朝からウエア作り・・・
といってもひたすら魔法:ペロリンを撃つ毎日。

あれから・・即ちエリカが全裸になってから20日が過ぎた・・・
何とかウエアを作ろうと頑張ったエリカだが・・全て失敗。
腰にアンネンの葉っぱで作った腰蓑を纏い、上着はブラジャーだけ。
そう!ウエア夏服を作った!と思ったら、ブラジャーの部分だけの未完成品。

既に5日前にペナルティ2回目をやってしまい・・・装備品はほとんど無い。
バイザー!棍棒!フープ!各1個だけ。
それでも魔法はそこそこ使えるようになった。
ファイラム!OH2,フローラル、パンパス、ミズン、ラベンダー、シャワン
そして、サンドレイン・・・
聖戦士はサンドレインを覚えることができないはずなのに使えるようになったのだ。
エリカは最近!寝る前にサンドレインで砂の山を作り、その中に潜って寝ることにしているのだ。
これなら何とかハダカでも寝れる!
でもやっぱり恥ずかしい!

エリカは昼食を作ろうと、スライムに狙いを定めた。
「ペロリ〜ン」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
「んん・・・う〜ん・・・分らん」
ハウスの中ではマイスターが水晶を覗き込みながら首をひねっていた。
「猿人は何処だ?・・・・奴め・・もしや?地下を移動中か?」
マイスターはイラネーヤの居所がわからなくなっていたのだ。
エリカを全裸にした夜から、ぷっつりと奴の所在が確認できなくなったのだ。
「アリスの街に帰ったわけではないし・・・・やはり地下か」
そう!マイスターの鋭利な感性も地下までは及ばないのだ。
「どうやら!サバイバルは場所変えかな?」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「どりゃ〜〜」
壁が崩れた・・・・日の光が眩しい。やっと地上に出れたイラネーヤ。
あれから鍾乳洞を歩き続け、ナント!幸運なことに命の泉を手に入れたのだ。
おかげで、25歳まで若返ることができたのだ!そして失われた力を取り戻した。
そう!魔法戦士LV5.5・・・そして過去の記憶も!
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「ハイ!イラネーヤさん」
ユリカが俺に飲み物をくれた・・・
嬉しい!若き魔法戦士イラネーヤは天にも登る心地だった。
そう!今日はユリカとのデート!
軟弱聖騎士じょえじょえはアリーナと向こうでいちゃついている!

ふん!奴は聖騎士(LV3.0)の割には物理攻撃が弱い!
そのくせ何故か回復や補助系魔法だけは強い。
イラネーヤはじょえじょえがあまり好きではなかった。

いつも俺様が好きになった女の子を横取りする。
まぁ!奴は地球系・・オレは猿人・・・・好きになる女の子は2人とも地球系。
だから奴が最後に甘い汁を吸う。

そんなことを考えていたイラネーヤだったが、突然!毛むくじゃらな腕に
ユリカがしがみついてきたので吃驚した。

「イラネーヤさん!今日はありがとう・・・昨日!モンスター狩りで失敗したユリカを、
慰める為にわざわざピクニックに誘ってくれたんでしょう!
イラネーヤさんはLV5.5の強い魔法戦士ですわ!
本当ならマジックドラゴン狩りにヘレナの森に探査に出かけているはずです・・・
今日から解禁ですから・・それなのに・・それなのに・・・くすん」

ユリカが泣いている・・・いや!違うんだ!ユリカ・・
オレはドラゴン狩りよりもユリカと一緒にいたいんだ!
うう!何故?俺の口は動かないんだ・・・そう言うんだイラネーヤ

「実はユリカ・・俺は・・」
と言いかけた時!奴が割り込んだ。
「ユリカ君!ヘレナの稗の前で記念撮影をしましょう!やっぱり首都へレナに来たら、
記念碑前での写真は定番ですから」
そう言って、軟弱男はユリカを連れて行こうとする。
「オイ!じょえじょえ」
「なんだい!イラネーヤ!向こうで記念撮影をしようぜ!
もちろん!カップルバージョンで」
「あっああ・・」
オレはいつもじょえじょえの言いなりになってしまう。何故なのだろうか?
奴が惑星モンキーマジックの出身だから・・・
あそこの猿は人間に飼いならされるらしいが、所詮は進化できなかった奴らだ!
俺様は惑星EではIQ180!ドラミングの州政府チャンプだった・・・
それなのに・・・・・

「オイ!イラネーヤ!もっとユリカ君に寄り添うのだ・・そう!それで良い!
ユリカ君!イラネーヤと腕を組んでください!ハイ いきますよ〜!ヘ〜レナ〜」
じょえじょえが記念撮影をしてくれた・・・えっ?おい?ちょっと待て・・
イラネーヤは慌てた。
2枚目は芝生の上にユリカが座り、オレの頭を抱いているポーズだと!
おい!そんなふしだらなことをするのか!まだ昼間だぞ!
しかもユリカはそんなことはしてくれな・・・・

「あの〜!イラネーヤさん!やっぱりユリカの膝ではご不満でしょうか?」
・・不満・・そんなものは無い。無いのだユリカ・・ただオレはあまりにも・・

「オイ!イラネーヤ・・なんだ!嫌なのか・・それなら僕がユリカ君の太ももを
味わうよん・・・・て、これじゃ聖騎士じゃなくて性器視 だな」
うっ・・こいつ・・なんて卑猥な言葉を・・・ユリカの性器を見るだと・・・許さん!

「ハイ!2人とも笑って〜!そうユリカ・・・もっとじょえじょえの顔をだっこして!
うん!良いわよ〜まるで恋人同士みたい・・」
アリーナの最後の言葉に頬を赤らめるユリカ・・・・
畜生!本当は俺様がユリカに・・・・・・・・・・・・・・
しかも、じょえじょえの野郎!わざと顔の位置を変えやがって・・・
まるでユリカのアソコの匂いを嗅いでいるように見えるじゃないか!!!!
イラネーヤは顔を真っ赤にして、2人を凝視した。

「おお!どうした!イラネーヤ!暑気当りか!まさか発情期じゃないよな」
こいつ!俺様は下等な猿ではない・・高等生命体だ!
「ユリカ君!どうやらイラネーヤのやつ!暑気あたりみたいなんです。
だから、あっちの木陰に連れて行ってくださいな!僕は何か飲み物を探してきますよ」
そう言ってじょえじょえはアリーナと行ってしまった。
「何が、飲み物を探してきますよだ・・軟弱野郎・・アリーナといちゃつくんじゃね〜か」
と危うく口に出そうになったイラネーヤ!
そんなイラネーヤの腕を取り、「木陰のベンチで休みましょう!イラネーヤさん」
ユリカの眼にうっすらと涙が・・・おれはユリカの涙眼が好きだ・・・
でも本当は笑った顔のほうが好きなんだけど・・・
・・・・・・・・・・
「ねえ?ユリカのショックはこれで治るかしらね?」
アリーナが聞いた。聖戦士養成学校の首席!現在LV2.0!
ユリカは次席!LV1.5!
ともに、棍棒とリボンの名手・・・でも此処はパラレルワールド!
リボンの名手ユリカには厳しいところだ。失敗も多い。
昨日の失敗は凄かった。リボンがシルバースライムに跳ね返されたのだ!
ユリカのショックは大きい。
通常空間では最強レベルの聖リボンを跳ね返されたのだから!

「う〜ん!分らん・・・イラネーヤの奴!昨晩は張り切っていたのに、
ユリカ君の前では途端にやる気を無くすからな〜!気分屋さんだよ!魔法戦士殿は」
じょえじょえはそう言った・・確かにイラネーヤの昨晩の、はしゃぎ様は凄かった。
それなのに・・・今日は途端に超消極的な態度だ!
「やっぱり!マジックドラゴン狩りが解禁になったのが気になるのかもしれないね〜
魔法戦士LV5.5なら少なくとも1日で3体は倒せるからな〜」
と、じょえじょえ。
「えっ・・3体も・・凄いのね〜」アリーナは驚嘆した。
マジックドラゴン・・・ヘレナの森に出現するモンスター!
H69世界に出るドラゴン族の中で1番弱いらしい!でもLV33だ!
アリーナの棍棒!2段打ちでも勝てない相手!
じょえじょえは聖槍!イラネーヤは魔法剣で戦うらしい。
前年度シーズン!じょえじょえは2体、イラネーヤは13体 を倒している。


「とにかく!イラネーヤがあまり役に立たない時は、僕がやりますよ」
じょえじょえは自信有り気に言った。「最近!猫区に聖戦士向きのパブができたんですよ」
「女性及び聖騎士又は保安官限定・・というやつです。どうでしょうか?姫さま〜」
じょえじょえがアリーナに耳打ちをした。
「えっ・・そうね・・・それなら安全かもね・・でも」
「イラネーヤ?仕方が無いですよ・・その店では・・聖騎士も単独ご法度です。
保安官もLV4以上・・・それなのに安いんですよ!街のパブの4割程度の値段」
「ウ〜ン!4割か〜!行ってみたいね〜!いつも良い店を紹介してくれるけど・・・
何でそんなによく知っているのかが不思議だわ〜」
「それは、僕が聖騎士だからですよ!騎士道ネットワークのメンバーですから!
僕でちょうど12代目です!年期が入っていますよ!僕の会員証は!
代々親から息子へ引き継がれてきたやつですから・・」
じょえじょえは、アリーナの耳の中に涼しい息を贈り、彼女の唇に指を当てた。
アリーナはその指に軽く舌を当てて、「今夜か明日にでも行きましょうね!ナイト様」
と答えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
「そうだ!そうだ!・・・あの時!」
泥まみれのイラネーヤが過去を振り返って叫んだ!
「じょえじょえの野郎は最初から二股掛けていやがったんだ・・・
アリーナが本命と俺様に思わせ・・実際はユリカと・・畜生〜」

「そして・・思い出したぞ・・・そうだこの仮面だ〜」
と手にもった銀色の仮面
(顔は人間のデスマスクみたいだ 著者)
を投げ捨て、ファイラムで焼き払った。
「一つ目赤髪野郎の店でこれを買わなければ良かったのだ・・・
一つ目・・確かタイタン97世の店」
・・・・・・・・・・・・
イラネーヤはあてもなくヘレナの街をぶらついていた。
せっかくのデートだったのに美味しいトコは全部!軟弱野郎に持っていかれた。
やっとの思いでユリカの手を握ったかと思ったら、
「オイ!イラネーヤ!紫の霧が出るから、帰るぞ」だと。
しかも「ステイジャンプで帰ろう!
俺はアリーナさんとユリカ君をエスコートしていくので、君は独りで帰ってくれ〜!
聖騎士は男と一緒には飛べない職業だからな」だ!
確かに聖騎士は野郎同伴では飛べない・・それならせめてユリカは俺様が・・・・
と言いたかった・・しかし・・俺様は何故かじょえじょえの言うがままになってしまう。

イラネーヤはそんなことを考えながらぼんやりと歩いていた。
首都へレナは夕方でも街中には紫の霧が発生しない!というより発生しないように、
街全体をドームで覆っているのだ。
イラネーヤはふと!小さな店先にあった鏡でおのれの顔を見た。
猿?・・いやゴリラだ・・・・不細工な顔だ!

突然!鏡の後ろに一つ目族の顔が登場した。吃驚して振り返るイラネーヤ。
「いらっしゃいませ!魔法戦士様・・・・アイテム販売の亀頭屋でございます」
どうやら!此処の店主らしい。
イラネーヤは適当に店中を見渡したが・・・んん?商品がほとんど無い。
「おい!店主!商品がほとんど無いぞ・・」
「ハイ!実は今日で店じまいしようと思いまして、
午前中から特売セールをしてたんですよ!
おかげ様で、アイテムは、ほとんど売れきれてしまいした。
やっぱり7割引きが当りましたね〜」店主は嬉しそうな言い方だ。

「店じまいするには、惜しいシロモノがあったような気がするんだが」
イラネーヤは、既に空となった箱
(そこには、エプロンウエア夏服!魔法防御仕様 とあった)
を指差して言った。「これが欲しかったな〜!俺様は」

「ああ!すみませんです!エプロンウエア夏服の魔法防御仕様ですね〜!
開店と同時に、僅か5分で売り切れです・・・
従来のエプロンウエアに、魔法弱体化効果を与え、
かつ保温性能も30%UPした商品でした・・・・
定価30万ヘンを7割引きでしたから」売り切れ商品でもちゃんと紹介する店主。

「こんなに良い商品を持っていたのに、何で店じまいなんだい」
イラネーヤは聞いてしまった。
店主は涙眼に突然!変わった。
「実は・・・・息子が後を継がんと言いましてね・・・せっかくワタシで13代続いた老舗!パラレルワールドを渡り歩くこと2百年!
やっと此処で星級商店に昇格できたのに・・・
俺は商人なんか嫌だ!街を作るんだ!と言って、西地区に行ってしまったんですよ!
魔法戦士様!あなたはかなりお強い方とお見受けします。
息子は、格闘術LV2程度の実力しかないんです。・・・
今頃は生きてるか死んでるのか!
確かめに西地区に行こうかと思っての店じまいですよ。
星級商店は、地区変更したら、また無印からやり直しですから・・・・
西地区で息子が商人をやってくれれば良いのですが・・・・」
後は泣き崩れる店主。

「うーん!そうか!」イラネーヤはこういう話に弱い。
しかも店主は涙眼だ・・・・イラネーヤは涙眼に弱い。
「ところで、奥にある銀色の仮面は商品かい?」
イラネーヤは店主が泣き崩れた背後に見え隠れする銀色の仮面を指差して言った。
「なんか!強そうな仮面だし・・・それに地球系ぽいデスマスクだな」
そう!銀色の仮面は、確かに地球系の顔立ち・・
しかもあの軟弱野郎じょえじょえよりハンサムだった!

店主はピク!と反応して立ち上がった。
「実はアレはかなり魔法力が強い方でないと装備できない仮面なんです!
LV5.0以上になります・・・
それにアレを装備するとオンナコの性衝動をUPさせる効果があるらしいのです。」
イラネーヤの右胸にあるLV表示を見てそう言った。

「えっ!そんな効果があるんなら、何故売れないんだ?」
とイラネーヤ。
「それが・・その・・」歯切れが悪い店主。
「もったいぶらず教えてくれ〜」店主の罠に落ちているイラネーヤ。
「実はですね・・・いや・・やっぱり・・いくらお強い方でも・・・多分・・」
さらにイラネーヤを誘う店主。

「教えてくれよ!店主!俺様もマジックドラゴンを倒せる実力はあるぜ!・・
だから大丈夫だよ」

「ハイ・・・実は、女の子と言っても生命体だけではなく求精獣(女)をはじめとする女性型モンスターの性衝動もUPさせるんです・・・ですから・・
あまりお薦めできませんです。
何とか!9割引にしていたんですけど・・・皆さん!この話をすると恐がってしまい・・
とうとう最後まで売れ残ってしまいました」

「なるほど〜!みんな・・か・・それってやはり地球系かい?」
「ハイ!地球系の方ばかりです。魔法戦士や魔法狩人!聖騎士!
そう言えば絶倫族のビンビン星人の方も・・・皆さん!恐がりまして・・・・・」
とイラネーヤの顔を盗み見るようにして話す店主。

「捨てちまう訳にはいかないのか〜」
すると店主は青ざめた顔で、
「捨てることはできないのです!捨てれば呪いが降り注ぐのです・・・ワタシの一族は、
無限に呪われてしまいます・・・・だから同業者も引き取ってくれないんです」

さらに泣き崩れる店主。(この手で何人の無垢な冒険者を騙したんだい!著者)

「どのくらいの値段で売ろうとしたんだい」
イラネーヤはとりあえず!聞くことにした。
「はぁ!前の業者から引き取った時の価格が700万ヘンでした・・・
それを3百万ヘンにしていましたが、売れませんので30万ヘンにしたんです・・・
でもダメなんです・・・地球系の方は下半身のほうは割りと弱い方ばかりですから、
あの仮面を装備すると性欲がかなり増進されてしまいます。
一晩に10人20人と相手できる絶倫系でないと装備できないんです。」

性欲増進・・・この4文字熟語はイラネーヤの購買意欲を150%UPさせた!

「それに・・・下半身の持続時間が百倍に、膨張率が700%もUPするのですが・・・
やっぱり!皆さん!求精獣(女)が恐いのかもしれませんね〜」
店主はイラネーヤの股間を盗み見しながら話した。

持続時間百倍!膨張率700%UP!・・・ともにイラネーヤには欲しかった能力だ!
(イラネーヤの購買意欲!+200%UP)
猿人は体格に比べて生殖器は小さい・・・一部の地球系にミニチン星人と馬鹿にされる。
イラネーヤは昔!じょえじょえとオフロに入った時のことを思いだした。
そう!やつの平常時は俺の最大時だった・・・
しかも奴は俺様の目の前で、それをさらに大きくして見せた・・・・
むかつく・・・筋肉量は俺様の3割程度の軟弱のくせに・・・・

「30万ヘンか〜!玉金3個しかないな〜これでは足りんな〜」
と言って帰ろうとしたイラネーヤの袖を主人が掴む。

「お客様〜玉金1個でも良いです〜買ってくださいませ・・」
「でもよ〜それだとかなりの大損だぜ〜!」
「いえいえ!あなた様のようなお強い魔法戦士なら、きっと呪いに打ち勝つことができるでしょう!呪いに打ち勝つことができれば、あの仮面は、此処では最強になります!
求精獣(女)から命や絶倫力を吸い取ることもできるのですから・・・・」

絶倫力・・・・欲しい!とイラネーヤの頭は思った。(購買意欲・・最大値までUP)
じょえじょえの野郎と売春宿で勝負した時!
奴はこっちの5倍ものオンナを逝かせやがった。
俺は2人・・奴は10人・・・しかも、
「オンナ交換しようぜ!そっちのオンナは弱そうだな〜」と吠えやがった・・・
事実!奴の相手をしたオンナは一人も逝かすことができなかった。
奴は30分で2人のオンナを昇天させ・・・
「イラネーヤ!やっぱり猿人じゃないと気分が乗らないかい」だとよ・・・
糞〜今でも腹たつ〜。

「本当に玉金1個で良いのかい?」イラネーヤはしつこく聞いてみた。
「ハイ!あなた様のようなお強い方なら、1個で充分です」と店主。
「分った!玉金1個で俺様が買う」
「ありがとうございます!魔法戦士様!とりあえず仮面と契約してください」
「契約???」
「ハイ!あの仮面の持ち主は、仮面と契約しなければならないのです・・・
仮面の歯の部分に自分の指を当て、契約! と言い、
あとはその指を自分の前歯にあてるだけです」
「何だ!そんな簡単なことかい・・・じゃぁ」
イラネーヤは本当にそれをやってしまったのだ。
最後にイラネーヤが自分の指を前歯に当てた瞬間!店主の顔がパッと明るくなった。

「お客様!これも差し上げます」
店主は売れ残り商品を3点イラネーヤに差し出した。
伸縮自在のカップル専用ストロー1ダース(何処で使うんだよ 著者)
無敵素材印の、パワーゴム1箱(コンドーム・・しかも特大イボイボつき、そして3回まで使える精液吸収能力つき・・・・イラネーヤはこれを使っている 著者)
そして、
エプロンスカート(エプロンウエア冬服の下半身部分だけです。前掛けみたいなもの・・但し後ろはオープン・・・エッチ仕様だな 著者)

「玉金1個じゃ少ないよ」とイラネーヤがさらに2個置いていこうとしが、
店主が1個だけ返してくれた。
「お客様!玉金1個は持っていないと冒険がきつくなります・・もし宜しければ、
売春宿の優待券がありますのでお使いください。このH69共通割引券・・3割引
此処ヘレナなら7割引きになります・・・・」
と言って、店主は分厚い袋を渡してくれた・・どうみても100枚もある。

「やっぱり!玉金3個でいいよ!こんなにもらっちゃったし・・それに宿賃は3日分!
先に支払っているから明日!また森で稼ぐから大丈夫だ」
イラネーヤは店主の掌に玉金を乗せた。
「そうですか〜ハイ!ありがたく頂戴いたします・・これでワタシも肩の荷が下りて、
安心して西地区に行けますです・・・ああ!それと」
店主はさらに何かを取り出し、
「今日は売春宿にお泊りになってくださいまし・・
LV8の性奴隷無料使用券が1枚ございます。
銀色仮面を装備してお遊びくださいませ・・・」

「LV8の性奴隷か・・・スゲ〜」
イラネーヤもじょえじょえも性奴隷と遊んでも、LV3までだった。
LV8といえば特殊能力1日3回・・
しかもかなりの富裕層しか遊べない高級性奴隷だ!

イラネーヤは店主に礼を言って店を後にした。
その後姿に店主が「必ず仮面を装備してコトにあたってくださいね〜!
頑張って下さいね〜魔法戦士様〜 あなたはお強い方だ〜」
と声を掛けた。イラネーヤは片手を振りながら去って行った。
・・・・・・・
数分後!イラネーヤの姿が売春宿に消えたのを確かめた店主は店に帰り、
大急ぎで荷造りを始めた。
既に梱包されている荷物が7個あった。(商品はそのうち3個・・かなりデカイ)
「ウフフ!やっぱりエテ公はエテ公だね〜!玉金3個かい・儲かったぜ・・・
それにあの猿が今日!仮面装備でオンナとセックスしてくれれば」
と店主は自分の一物を見た。
「俺様の機能不全は消滅する・・しかも我々タイタン族にかかっていた呪いは、
あの猿が全て引き継いでくれる・・・・ウフフ!俺様の髪の色も金色に戻るしな」
そう言って、店主は店裏に居た男達に声を掛けた。
「息子たちよ!西地区に鉱山堀りに行くぞ〜!明日になれば呪いは消える・・
次元の扉を越えても大丈夫だ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イラネーヤは例の割引券を使って、LV8の性奴隷を部屋に呼んだ。
そして銀色仮面を装備した。
すると、
「んん・・・おおおおおおお でかくなってる・・・」
まだ半立ち状態なのだが、どう考えてもじょえじょえの野郎のMAX並だ。
しかも、鏡を見て驚いた。
「まるで地球系の顔だ・・・えっ」
イラネーヤは魔法戦士のウエアを脱いで吃驚した。
身体は地球系そのものになっている・・・やや浅黒いのを覗けば立派な地球系だ。
しかも股間には、異常に立派な一物が

この夜!イラネーヤは驚異の42人斬りに成功した・・・・猿人族のレコード記録!
しかもお代は例の無料券のみ・・・オンナは商売抜きでイラネーヤの一物にかぶりついた。
まるで、求精獣(女)のように・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
「あの〜?」
「うん!ユリカ君!どうしました・・」
「ハイ!イラネーヤさんが何か可哀想です〜」
「大丈夫ですよ!明日になればまた仏頂面で登場しますから」
「でも・・ユリカはこういったお店にイラネーヤさんと一緒に来たかったです〜」
「ユリカ〜!この店は女性か聖騎士しか入れないのよ〜」
アリーナはご満悦だ!やっと自分の名誉にふさわしいお店に巡り合えたのだから。
「騎士道ネットワークか〜聖戦士会よりも凄い情報があるわね〜」
アリーナは甘いグミワインを一気に飲み干し、じょえじょえの肩に顔を預けた。
「お二人とも・・・今日はリラックスしてください・・・僕の会員証に残る残金・・
ご先祖様が残してくれたものですが、あとカクテル12000杯分はありますから・・」
「は〜い!アリ〜ナはとても幸せ・・・王宮よりも楽しいでちゅ〜・・・」
アリーナは寝てしまったようだ。やはり女2人旅・・しかもユリカを守りながらの旅では、
かなりの疲労が蓄積されていたようだ。
ユリカはそっとアリーナの身体に毛布をかけた。
それを見たじょえじょえは、「朝までルームキープ!支払いはこのカードで」
と会員証を店員に渡した。
そして、
「ユリカ君!明日まで此処でお休みください・・・僕はイラネーヤの様子を見に帰ります。
もし?何か問題があったら、これを使って下さいね」
じょえじょえは玉金を2個!ユリカの掌に乗せた。
そして、「戸締りは、ちゃんとして下さいね!この部屋のセキュリティはLV8ですが、
此処はパラレルワールド・・何が起こるか分からないところですから」
と言い、アリーナの唇に軽く口づけをしてじょえじょえは部屋を出て行った。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・うーむ・・・あの後」
マイスターもまた昔の記憶を辿っていた。
「わしがまだ聖騎士の下っ端だった頃だな〜・・・まだ若かった・・・
固有の名前・・そう!じょえじょえ と名乗っていた頃は、楽しかった!
が、
今やマジックマイスター・・・固有の名前を捨てねばならんのが定め!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「そうだ!そうだ!そうだ!そう〜〜〜〜〜だ!」
イラネーヤは吠える。身体についた泥を洗い流しながら吠えた。
「じょえじょえの野郎がマジックマイスターだ!・・そうだ!あの俺様を見るバカにしたような眼・・・そうだ!マジックマイスター・・・・じょえじょえの野郎だ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「んん・・・朝か???」
売春宿で目覚めるイラネーヤ。一物はじんじんと熱い。
廻りにはオンナが鈴なりの状態で寝ている・・・・・
「腹が減ったな〜」彼はそう言い、
立ち上がろうとして、鏡に自分の身体が映った。
「ゲゲゲ!何だこれは・・・・・うっ」
自分の腹を見てさらに驚いた。
張りのあった身体は異常にしわしわだ。しかも一物は見る影も無くしぼんでいる。
いや無いに等しい状態だ。まるでマッチ棒!
「うう!」
イラネーヤは着替えもそこそこに、青ざめた状態で宿を後にした。
朝の売春宿は人通りもまばらだ。
彼は例のアイテム屋を目指して歩いた。
一歩歩いてはよろめき一歩歩いてはよろめき・・まるで自分の身体に力が入らない。
何とか1時間かけて例の店の前まで来た。閉まっている。
彼は店裏に回って驚いた。
「何も無い・・・店はまるでハリボテ状態だ・・・・・玄関先の雨戸が見えている・・・
何だこりゃ?」
その場にしゃがみ込んだ。
すると、
「おや?見かけない顔だね!タイタンさんは息子さん達と一緒に通常空間に帰ったよ!
何でも呪いが解けて次元の扉が通れるようになったって!凄い喜んでいたわ〜
昨晩!家にも見えて、玉金を1個!くれたのよ!もう吃驚しちゃったわよ!
あのドケチで有名なタイタンさんが、向こう3軒両隣に玉金をばら撒いていたんだから」
隣人はそう言って去って行った。
帰り際に「そうそう!誰かが銀色仮面を買ってくれたんだって!仮面と契約すると次元の扉を通過できなくなるんですって・・・・アンタの顔は銀色だけど・・・猿人仮面だから違うわね」

その一言に反応してイラネーヤは自分の顔を水溜りに映して
「何だ!こりゃ〜・・・猿人そのもの・・しかもジジイ顔だ・・・・昨日の夜は確かに地球系だったのに・・・・」
そしてやおら仮面を脱ごうとしたら、
「フザケルナ・・キサマ・・ケイヤクシタダロ・・・・オレトオマエハ イッシンドウタイダ・・・・ヨルニナレバ マタ ゼツリン ヲ クレテヤルカラ ワカサ ヲ ヨコセ」
と言う声が頭の中に響いた。
「嫌だ〜!こんな顔はオレじゃない〜!ユリカに逢えなくなるじゃないか〜」
何とか脱ごうとするイラネーヤ
すると仮面が、
「タワケ・・ケイヤクイハンスルナラ・・オマエノ・・キオク・ト・
マホウリョク・ヲ・モラウ・・ミライニ・・トバシテヤル・・」
仮面はそう言い、イラネーヤの体を瞬間移動させた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
「あの〜猿人のじいさん???聞こえていますか?」
イラネーヤはそんな声で目覚めた。
「大丈夫でしたか〜良かった〜
しかし求精獣(女)3体に襲われて生きていたのは奇跡的ですね〜」
その若い男・・胸には W1TP−2 という保安官バッチが光る。
「んん・・・ワシは・・・」
「イラネーヤさんでしょ!魔法戦士LV1.5!在住登録は東地区・・・
うへ〜凄い〜よくあの封印山脈を越えてきましたね〜」
「そうか!ワシの名前はイラネーヤというのか・・・そうだ!ワシはイラネーヤ・・
ところでオマエさんは??」
「ぼくの名前はコンドンム!アリスの街の保安官です。まだまだ街外のパトロールには行けない新米ですけど・・・」
「とりあえず!何か食べ物を用意しましょう!封印山脈越えの勇者ですから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
「ふう!何とか冒険者の装いになったわ〜」
エリカはやっとペロリンでの衣装作成に成功した。
スライムをマントに変えることに成功した。
「今日は此処まで!オーラテントを展開して早く寝ましょう!負荷性感がおきる前に」
エリカは手早く作業を行った。
そして用足し・・・・魔法:パンパスで老廃物(うんちやおしっこ)を崖下に飛ばした。
秘奥がピク!と痙攣をした。数分後には負荷性感が始まる・・・・
「オーラバリア・・・」空色のドームがフープの廻りを覆う。
「あ・・あぁぁぁあ!始まっちゃったけど・・・何とかセーフ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
「なぁ!良いじゃんか!可愛い娘ちゃん!こんな夜中に独り歩きは危ないぜ」
金髪の一つ目男・・・かなり若い。
「オレのパパはアヌスの街の市長だぜ!良い暮らしをさせてやるから、
オレと遊ばないかい」
しつこく食い下がる一つ目若造。
「いや!放して!メリーナはお家に帰るんです・・・
一つ目族はモンスターみたいで嫌いです」
何とか逃げようとする女の子。
「このやろう!オレ様はモンスターじゃない〜・・・尻の穴にぶちこんでやる!」
一つ目若造はやおら自分の一物を取り出し・・・・女の子の尻に突き立てようとした。
その瞬間!「ワタシ・・ワタシ・・・ワタシ・ト・アソバナイ」
出た〜!求精獣(女)だ〜!
一つ目若造は女の子をモンスター目掛けて突き飛ばし・・・逃げていった。
彼はH69生まれではない・・・若さと命を吸い取られてしまう・・・・
しかも、一つ目族は寿命が低い。1回分であっという間に寿命がつきてしまうのだ。
一つ目若造は、何とかナンパしようとした女の子を生け贄にして難を逃れた。
「へへへ!見たぜ〜!若いの!」
「えっ?・・・・アンタ・・・確か?魔法戦士の・・・」
「イラネーヤ だ!おい!若造・・オマエ!女の子を生け贄にしたよな〜」
「う・・・・・それは・・・・これで勘弁してくれ」
若造はポケットから鉱石を取り出しイラネーヤの掌に乗せた。
「チルソナイト鉱石3個・・・交換所で300万ヘン以上で売れる・・・
それと・・アヌスの街の売春宿の無料会員券もやる・・・LV3までならOKだ!」
若造は何とかブツと金で解決しようとした。
この魔法戦士ならそれで済むはずだ!こいつは女と金で何とかなる猿だ。
「まぁ!上等な話だな!・・でも毎月!チルソナイト鉱石1個は欲しいな〜」
「うう!分った・・・何とかするよ・・・」
「それと、性奴隷はLV8にしろよ・・
俺様も過去LV8の性奴隷と遊んだことがあるからよ!」
「うう!それは勘弁してくれ・・・パパの経営するホテルでも最高はLV4なのだ・・・
なぁ!あんた・・いや魔法戦士様・・・LV3で話しをつけてくれよ。
エロン区の売春宿の宿泊券をつけるから・・・LV3以下だけど・・・」
何とか話をつけようとする若造。
「OK!OK!それでいい・・オイ・・・誰か来た!逃げるぞ」
イラネーヤは一つ目若造の腕を掴み、あさっての方向に走り出した。
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「あっ!メリーナさん・・何てことに・・・」
「いかん!コンドンム君!娘に近寄ってはダメだ!それはもうモンスターだ」
「しかし!行政官・・・・メリーナさんですよ・・
まだ完全同化されていないですから、とう〜」
コンドンムはメリーナもどきの求精獣に抱きついた。
完全同化されていない場合!誰かが若さを与えれば、被害者は助かるはずなのだ!
成功率は10%以下と言われていたが・・コンドンムはそれに賭けた。

「ワタシ・・ワタシ・・マダ・・ハヤイ・・・イヤン」
求精獣はコンドンムを突き飛ばした・・そして瞬間移動してしまった。
「大丈夫かね!コンドンム君・・ああ」
絶句してしまった行政官・・・コンドンムが見る見るうちに老けていく。
「ああ!メリーナ!ごめん・・・ごめんよ・・・もっと強くなって必ず助けにいくから・・・それまで・・・生き延びてくれ・・」
目の前の行政官よりも年上に見えるコンドンムは、地面を叩き続けながら泣き続けた。
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「おや???イラネーヤの奴・・どこをほっつき歩いてるのだ?」
じょえじょえは宿泊しているホテル(無印LV6だが)の部屋でぼやいた。
「全く!独りにすると、直ぐにどっかに居なくなる・・・・まいったな〜」
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地面に腹ばいになって進むイラネーヤ!
この姿ならマイスターじょえじょえの野郎に、ばれないはずだ。
そう考えノロノロと進む。
「畜生〜!じょえじょえの野郎〜!オナニー娘はオレのもんだ〜」
彼の頭に好きになった女の子の顔が浮かぶ・・
ユリカ・・・そしてエリカ・・・・
ユリカとエリカは双子のように同じ顔なのだが・・・
彼には理解できないのだ!
魔法力の暗黒面が彼の正常な判断力を奪っている。
銀仮面を焼却しても呪いは残る・・
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「明日・・うん!そうしよう!移動だ!別な場所でサバイバルだ・・・
エリカもLV1.5は超えてくれたようだ!中間点寸前でLV2.0に
昇進させれば何とかアイスの街までは行けるじゃろ〜・・・後は猿人の始末だけだな」
マイスターはそう言い、エリカが寝ている森の廻りにオーラバリアを張った。
これで普通のモンスターは近寄れん!
「さぁ!明日は忙しくなるな〜!わしもエリカも猿人も・・・」
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エリカはマントに包まりながら眠っていた。
「サバイバル訓練・・・リボンは2回目のペナルティで失われたけど・・
大丈夫!ワタシは聖戦士・・・・・生き延びてLV2に昇格して・・・
母さんを探しに行きます!・・だから待っててね!母さん」
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